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■ 図書カードで『本所おけら長屋 十一』畠山健二(PHP文芸文庫2020年第1版第6刷)を購入。さっそく読み始める。この巻に収録されている5編の短編のタイトルもやはりひらがな5文字。
「こまいぬ」
**「吉五郎、見事な出来だったぜ。腕を上げやがったなあ」
お澄の頬を涙が伝う。
「おとっつぁん。この人はね、おとっつぁんに認めてほしくて、寝る間も惜しんで修行に励んできたんです。その一心で・・・」**(61頁)
名人と謳われた石工・貫助が狛犬を彫らなくなったのには理由(わけ)があった。その貫助と弟子の吉五郎が弁天社に納める一対の狛犬を彫るに至るまでの経緯、本所おけら長屋の住人・松吉と万造の奮闘ぶりが語られる。
今日は一日読書三昧、でもないか。他にすることがあるなぁ。