■ 「ぼくはこんな本を読んできた」に既に85稿の記事を書いた。あと15稿書いてちょうど100稿になったところで、おしまいにしたい。自室の書棚に残した文庫本を全てここに挙げることもあるまい。「本棚を見られるのは裸を見られるより恥ずかしい」と考えている人もいるのだから。
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『漱石文明論集』三好行雄 編(岩波文庫1997年第24刷発行)「現代日本の開花」「私の個人主義」などの講演録などを収録している。
『私の個人主義』夏目漱石(講談社学術文庫2002年第45刷発行)
**文豪漱石は、座談や講演の名手としても定評があった。身近な事がらを糸口に、深い識見や主張を盛り込み、やがて独創的な思想の高みへと導く。その語り口は機知と諧謔に富み、聴者を決してあきさせない。(後略)**『私の個人主義』カバー折り返しの本書紹介文より。