1265 茅野市宮川高部 (高部公民館) 3脚無3変形 撮影日2020.11.26
半鐘を吊り下げるのは上の写真に写っている貫通柱ではなく、反対側(西側)の柱。
■ 建設中の高部公民館の東隣に茅野市消防団宮川分団の屯所があり、そこに火の見櫓が立っていた。ここは「神長官守矢史料館」のすぐ近くだが、いままでこの火の見櫓には気がつかなかった・・・。火の見櫓より建築に関心があったのだろう(もちろん今もそうだが )。
高部公民館の敷地に火の見櫓が立っていたようで、この火の見櫓はその後継ではないかと思われる。亜鉛メッキした鋼管でつくられていて古いものではない。半鐘を吊り下げてあるから火の見櫓には違いないが、櫓上端に消火ホースを掛ける作業をするための床面を設えてある。消火ホース乾燥塔に火の見櫓としての機能も持たせた、と捉えるのが妥当かもしれない。消火ホースの長さ(20m、二つ折りにして10m)に合わせて櫓の高さを決めたようだ。
左:信濃毎日新聞2月1日付朝刊31面より(黄色い〇は筆者による)西側の貫通柱を写したもの
右:神長官守矢史料館に掲示されていた高部公民館の模型写真
高部公民館の屋根を貫く柱に半鐘を吊り下げるというのは、古い火の見櫓へのオマージュという意味もあるかもしれない。火の見櫓は地域の象徴でもあるから、地域住民が利用する公民館に半鐘を残すのはとても好いことだと思う。