透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

33会の旅行 来年は中止に

2020-12-20 | A あれこれ

 33会(中学の時、3年3組だったことに因んでつけた名前の親睦会)で2006年に初めて京都旅行をした。その後、ブランクがあったが、2013年に東京へ。以降1年おきに2015年に奈良、2017年に大坂、そして昨年(2019年)は出雲へ。

来年、2021年は旅行の年だが、コロナ禍で中止することになった。私の一存で決めるわけにいかないので、今日(20日)、女性陣ふたりと相談して決めた。今年は暑気払いも、忘年会も中止。

コロナ禍は人と人の距離を広げてしまう。こんな事態になることなど想像することすらできなかった。コロナ禍は収束していくのだろうか、終息宣言が発せられる日は来るのだろうか・・・。まあ、悲観的にならない方が良いな。

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2017年大阪旅行 密な飲み会はもうできないのかも・・・。


 


「おもかげ」読了

2020-12-20 | A 読書日記

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 写真には複数の写真を組み合わせて観る人にテーマを伝える「組み写真」という表現手法があるが、浅田次郎の『おもかげ』(講談社文庫2020年)を読んで、これは「組み小説」だなと思った。私が読み取ったテーマは母、そして母の愛。

定年退職して送別会帰りに地下鉄の中で倒れた竹脇正一。病院の集中治療室。意識不明、重篤な容態で、雪の夜のレストランでディナーをしたり、夏の静かな海岸を歩いたり・・・。年齢の異なる女性たちが正一を導いてくれる。リアルな臨死体験? 夢? 幻?

彼女たちは誰なんだろう・・・。最終章で明かされる正一の出自。若い、いや幼い母親と約束を交わしていたことが明らかに、そして彼女たちの正体も・・・。

久しぶりに読んだ浅田次郎。雪降る夜に読むのにふさわしい涙小説。