透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ワークライフバランス

2020-12-18 | A 読書日記

 ワークライフバランスということばのワークは仕事、ライフはワークの対義語として生活と訳されることが一般的で、それぞれの時間のバランスと解してよいようだが、ライフ・生活は曖昧で具体的にどのようなことを意味しているのか、分かりにくい。仕事の対概念として、生活を家庭生活と限定的に捉えることもできるかもしれないが、どうもしっくりしない。

私の場合、ライフを自由に過ごすことと捉えるとしっくりする。日々の暮らしにおいて、仕事に割く時間と自由に過ごす時間のバランスポイントは、仕事に関する考え方、即ち仕事観や人生観によって違うだろうし、同じ人でも経年による変化もあるだろう。私に限ったことでもないと思うが、30代、40代のころと比べて、仕事時間を減らし、自由に好きなことをして過ごす自由時間を増やさないとバランスしないようになった。

今日明日休みを取った、それだけのことを理屈っぽく書いたが、要は休みたいな~と思ったから休みを取った、ということ。で、どう過ごしたかというと、夕方4時ころに風呂に入り、「もうパジャ」(ってすごく早い時間にパジャマに着替えてしまうこと、ちなみに朝遅くまでパジャマを着ていることを「まだパジャ」という)して、ビールを飲みながら本を読んでいた。 

安部公房の『砂の女』を読み終えてから、浅田次郎の涙小説『おもかげ』(講談社文庫2020年11月13日第1刷発行)を読み始めた。

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朝カフェ読書もワークライフバランスを保とうとする行為だと気がついた。