■ 篠ノ井駅から見えた火の見櫓に向かう途中に神社があった。鳥居の扁額に「布制神社」とある。拝殿に続く参道に一対の狛犬が見えた。立ち寄って狛犬を観察することにした。まず、拝殿で2礼2拍手1礼。
狛犬と括るが拝殿に向かって右側は獅子、左が狛犬。そう、左右別々の霊獣だ(狛犬についてはネットに多くの解説サイトがある)。
右 きっちり蹲踞(蹲踞)の姿勢をとった獅子 逞しい体つき。
左 獅子と同じ姿勢の狛犬。本来、狛犬には角があるけれど、角がないものも多い。欠損しやすいこともその理由ではないか、と思う。折角つくったのに、運ぶ途中や設置作業中にポキってこともあっただろう。それなら、最初からつくらないでおこう、と石工が考えたのかもしれない。
獅子・狛犬本体も台座も花崗岩でつくられている。花崗岩は風雨にさらせると損耗しやすい。この狛犬の顔の表情や体の細部の表現がよく分からないのは、このことによる。台座に刻まれた文字も読み取ることができなかった・・・。
篠ノ井駅から布制神社までおよそ520m、ここから火の見櫓までおよそ180m、と帰宅後に地図で確認した。駅から火の見櫓まで往復して1400m、1.4km。