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『君たちはどう生きるか』吉野源三郎(岩波文庫2018年第83刷発行)
■ およそ1,400冊あった文庫本、今年5月の減冊で250冊になった。残った文庫本は20代、30代のころ読んだものが多いが、この本を読んだのは一昨年、2018年の5月のことだ。
巻末に著者が書いた「作品について」という文章が収録されているが、それによると「君たちはどう生きるか」は1937年に出版されたという。岩波文庫に加えられたのが1982年。以降、版を重ねて手元にあるのは第83刷。何回も同じことを書くが、名著は読み継がれる。
**著者がコペル君の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。それは、人生いかに生くべきかと問うとき、常にその問が社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ、というメッセージであった。(後略)**(カバーにある本書紹介文からの引用)
「ぼくはこんな本を読んできた」 本稿が95稿目。このカテゴリーは100稿で終わりにすると決めているので残すところあと5稿。