透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

マンホール蓋の老朽化

2018-01-11 | B 地面の蓋っておもしろい



 今月8日付朝刊(信濃毎日新聞)の社会面に「マンホールふた300万個が老朽化」という記事が掲載されていた。日本グラウンドマンホール工業会という業界団体の推計によると全体の2割に当たる約300万個が老朽化している恐れがあるという。

この記事で、次の3つの基本的な知識を得ることができた。

①全国に設置されている下水道用のふたの数 約1500万個 
②ふたの標準耐用年数 車道部で15年、歩道部で30年
③業界団体 日本グラウンドマンホール工業会

記事には下水道施設の維持管理を担う自治体にとって対策は急務だが、財政難に悩む自治体が少なくないとある。だが、事故を招く恐れもあるからきちんと対応して欲しい。その際、デザインも新しくしてもらえると、ふた好き(マンホーラーとでも呼んでいるのかな)にはたまらないだろう。ダメかな。


 追記

蓋のデザインを新しくすれば、更新したかどうか一目瞭然。状況が把握しやすくなると思う。


「町を住みこなす」

2018-01-10 | A 読書日記



■ 出勤途中の朝カフェ読書は久しぶり。

昨日(9日)、松本市渚の書店で『町を住みこなす 超高齢社会の居場所づくり』大月敏雄/岩波新書を買い求め、開店直後のスタバへ。

2階のいつもの席で1時間ほど読む。

この新書は昨年の7月に発行されている。興味深いテーマで気になってはいたが、読みたい他の本を優先したために読まずに年を越してしまった。

今年はどんな本と出合うことになるだろう・・・、楽しみ。


 


― 火の見櫓の形の傾向を把握する

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい

 昨日(7日)は茅野市、原村、富士見町と諏訪地域の火の見櫓を見てきたが、気になるのは櫓の平面形で3角形と4角形のどちらが多いか、ということ。見てきた22基の内訳は次の通り。

櫓の平面形(柱の本数)
4角形(4本)   18基
3角形(3本)     2基
その他(1本、2本)  2基

たった22基の結果を以って諏訪地域には4角形の櫓が多い、と結論づけてよいのかどうか、統計学的に意味のある結果かどうかわからないが、なんとなく多いという印象、などと言っているより説得力があるだろう。

ここで疑問が湧く。4角形の櫓って3角形の櫓と比べてメリットがあるのだろうか。鋼材の使用量は多くなるだろうし、水平構面の面内変形が生じやすくなるだろうし・・・。なぜ4角形?

*****

2010年の5月に火の見櫓巡りをはじめて以来、約960基(*1)の火の見櫓を見てきたが、今後の(まだ先の老後の)デスクワークとして、火の見櫓の形(平面形や細身・太身など)の地域別の傾向把握をするのもいいかもしれない。

ここで注意しなくてはならないのは、集落内の狭い道路沿いにある火の見梯子や火の見柱を見落としていることだ。車で主要な道路を移動しているだけだと、ヤグラセンサーの感度が良くてもこれらにはあまり反応しないから。

火の見櫓観察に出口なし(過去ログ


本稿を以って昨日の火の見櫓巡りの記録を終了する。

追記 191230 *1 通し番号付け直し作業中


960 茅野市塚原の火の見櫓

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


960 茅野市塚原(茅野市役所の近く)の火の見櫓 3脚6〇型 撮影日180107

 道路を火の見櫓の手前に画面と並行に配した写真は遠近感に乏しく好みではない。残念ながらこの火の見櫓では道路上に持ち出した大きな案内看板が邪魔で望むアングルの写真をあきらめた。



電線の引き込みに蕨手を使っている。強固に取り付けてないと電線に引っ張れて取れてしまうが、この場合は大丈夫で「ちょうどいいや」ということで使ったのであろう。


 


959 茅野市塚原の火の見櫓

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


959 茅野市塚原の火の見櫓 4脚4〇型 撮影日180107

 茅野の中心市街地という立地、電線が張り巡らされているのは仕方ない。片側だけ持ち出している踊り場が目立っている。脚元に倉庫を納めている。



大き目の蕨手、避雷針に付けてある風向計の羽根は1枚。これが2枚とは限らない。各柱から2本の方杖を出して、円い見張り台の床を支えている。1本の柱から2本出しているのは少ないと思う。



床を持ち出しているから、半鐘を叩きやすい。

踊り場の手すりをブレースの内側に設置している。



茅野市玉川穴山の火の見櫓ではブレースの外側に設置していた。



脚元に納めた倉庫。火の見櫓の脚とは干渉していない。




 


958 スピーカーの多い火の見櫓

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい

茅野市宮川の火の見櫓


958 茅野市宮川(田沢公民館)の火の見櫓 4脚44(面取り)型 撮影日180107

■ 見た瞬間、スピーカーの多い火の見櫓だなぁと思った。車を停めてから改めて見て、防災行政無線柱と重なって見えていたことが分かった。

公民館の敷地に立っている火の見櫓で、脚元に車が停まっていた。これは仕方がない。こちらだけの都合で考えてはいけない。



反対側から見るとこんな様子。緑色の蔵、この色は微妙・・・。


 


957 茅野市宮川の火の見櫓

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


957 茅野市宮川(丸山区民会館前)の火の見櫓 4脚44(面取り)型 撮影日180107

全体のバランスが良くて美しい火の見櫓だ。



見張り台の下にスピーカーを設置してあるが、この位置だとあまり目立たなくて好い。



踊り場の上のカンガルーポケットに梯子から移動するのは怖いだろうなあ。高いところが苦手なので気になる。



何かぶつかったのだろうか、梯子が曲がっている。


 


956 茅野市宮川の火の見櫓

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


956 茅野市宮川の火の見櫓 4脚44(面取り)型 撮影日180107

 車のすれ違いができないような狭い道路の正面に突然背の高い火の見櫓が現れてびっくりした。ゆっくり進んで行くと少し広い道路に出た。

末広がりの櫓はやはり好ましい。踊り場まで外付け梯子で上るようになっている。踊り場と見張り台の中間に消火ホースを乾燥させるためのカンガルーポケットがある。














 


955 コンクリート柱に付けたスピーカーと半鐘

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


955  茅野市宮川の火の見柱 1脚無無型 撮影日180107

 集落内の狭い生活道路を走っていてこの火の見柱と出合った。半鐘に気がつかなければ通過してしまうところだった。コンクリート柱のてっぺんに取り付けた腕木にスピーカーを2個設置してある。柱の下側には半鐘が設置してあり、中間に街灯も設置してある。




何だか物足りないが、これも一般的な意味での火の見櫓。私は火の見柱と呼んでいる。


 


953 富士見町落合の火の見櫓

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


953 諏訪郡富士見町落合の火の見櫓 3脚無3型 撮影日180107

遠くから見えていた火の見櫓に近づいていく。てっぺんはどうなっているのかな・・・。





この様子をどう解釈すればよいのか・・・。



櫓の途中に取り付けた半鐘。反りのついた小屋根にも蕨手が付いている。 屋根を支えている2本の束が傷んでいるようにも見えるが大丈夫だろうか。



交叉ブレースの下半分近くがコンクリート基礎に埋まっている。ということは、建て方の後、基礎のコンクリートを打設したということだろう。


 




― シャッターが開いている!

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)諏訪郡原村中新田にて 撮影日180107 遠くに見える北アルプスの白き峰々

 この火の見櫓を見に来るのは今回で何回目だろう・・・。大町市美麻で木造の火の見櫓を見て始めた火の見櫓巡り。それからまもなくこの火の見櫓を見て、おもしろいと思った。それ以来火の見櫓巡りを続けている。

*****



中はどうなっているだろう・・・。

今日7日は消防の出初式ではないか。ならば、このシャッターが開いているかもしれない。八ツ手中の火の見櫓の横の器具置場を見て思った。

シャッターが開いている!



許可なく中に入ることは躊躇われた。奥に脚が見えている。


 


951 諏訪郡原村の火の見櫓

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


951 諏訪郡原村八ツ手中の火の見櫓 4脚44(面取り)型 撮影日180107

土地の高低差、逆光、電柱、樹木・・・、全形写真を撮るのに苦労した。



この屋根も好い。風向計はこれが健全な姿。消火ホースを引き上げる滑車を付けた腕は招き猫のよう。柱と梁の取り合い部分を方杖で補強している。



脚元 形は好い。でも維持管理が良くないのは残念。



器具置場のシャッターが開いていて中が見えている。今日(7日)は消防の出初式だろう。だとすると、あの貫通火の見の倉庫も開いていて中が見えるかもしれない!