1190 中野市壁田 4脚8〇KP型 撮影日190512
造形的に美しい、と思う。
1189 中野市柳沢 日高見神社 4脚8〇型 撮影日190512
■ 坂道沿いに立つ火の見櫓で遠くから見えていた。坂道の上方にからカメラを水平方向に向けて火の見櫓を撮った。逆光なのは仕方がない。全形は整っているが、過半のブレースがリング付きの細い丸鋼でないために櫓の透け感がイマイチですっきりしていないところがやや難、と言うのが私の感想。
梯子の床面から上部の長さがもう少し欲しい。手すりに飾りはなく、シンプル。今回の火の見櫓巡りでは飾り付きの手すりを見ていない。飾りの有無には地域性があるのかもしれない。
たっぷり時間がある身になったら、いろんな観点から撮りためた多数の写真を基に火の見櫓の地域性について調べてみたい。例えば松本地域には3角形の櫓が4角形の櫓より圧倒的に多く、諏訪地域(伊那方面まで含めた広域で捉えても)には松本地域とは逆に4角形の櫓が圧倒的に多い、ということは分かっているが、統計的には把握していない。単なる印象ではなく、客観的なデータとして捉える作業をしてみたい。
脚部。正面にのみアーチ部材を用いて開口をつくっている。
銘板により、この火の見櫓が昭和31年(1956年)に建設されたことが分かる。
火の見櫓を望遠する。鎮守の杜をバックに凛々しく立っている。
1187 中野市金井 金井農業集会所 4脚8〇型 撮影日190512
■ この火の見櫓、脚部である一番下のフレームだけにリング対ブレースが使われ、それ以外は全て平鋼と山形鋼の交叉ブレースだ。
何だかスッキリしているな、と思って見ていて、屋根の下地材が無いことに気がついた。厚手の鋼板を使えばこんな屋根もできるということか・・・。
初めは脚に付けてあるステップだけで、 一番下の梯子は後から設置されたのかもしれない。きっとそうだ。
1186 中野市若宮 西翁寺参道脇 撮影日190512
■ 飯山市役所に問い合わせて、飯山市の梯子隊の観閲式は午後2時50分ころ始まる消防訓練の中で行われるということを知っていた。時間的に余裕があったので、中野市内の火の見櫓巡りをしながら、と言っても下調べはしていないので行き当たりばったりだったが、会場の飯山小学校に向かった。
この火の見櫓は背が高く、見張り台と同じような踊り場がある。それで4脚8〇型ではなく4脚8〇〇型とした。前稿に載せた火の見櫓のブレースは全てリング式ターンバックル付きの丸鋼ブレースだったが、この火の見櫓は全て平鋼と等辺山形鋼の交叉ブレースだ。
屋根と見張り台の様子を見る。半鐘の他に赤色灯がある。見張り台の床の開口上部に手すりを設置してある。このような火の見櫓を時々見かけるが、安全上の配慮として好ましい。
脚部のデザインとして好ましい。やはり脚部はこうでなくちゃ。
1185 中野市新井 火の見櫓のある風景 4脚8〇型 撮影日190512
■ 火の見櫓は国道クラスの幹線道路沿いより集落内の生活道路沿いの方が多い、と断定的には書けないが、たぶんそうだと思う(このことは例えば火の見櫓を地図上にプロットするサイトの塔マップなどで調べれば確認できるだろう)。この火の見櫓も生活道路沿いに立っている。4脚で屋根が8角形、見張り台が円形(型の表記では〇としている)という組み合わせが多い。
8角形の屋根と4本の柱の上端をきっちり納めている。8角形と4角形、この組み合わせもなかなか好い。軒先にはやや大きめの蕨手が付いている。見張り台の手すりは至ってシンプル。
東北信の櫓としては珍しく、ブレースがすべてリング付きだ。梯子を切り換える簡易な踊り場にも半鐘が下げてあるが、やけに小さい。リングと大きさを比べれば分かる。
脚部は正面のみアーチ部材を用いて開口を確保している。
1184 中野市江部 1脚無無型(火の見柱) 撮影日190512
■ 電柱用のコンクリート柱を使った火の見柱。
近くに車を停めることができるスペースが無く、通り過ぎた。路上駐車するわけにはいかない。上の写真の後方に写っている信号の先に適当な場所が見つかり、車を停めて歩いて戻ってきた。そのままスルーしてしまうことも時々ある。
半鐘には乳が付き、撞き座や帯もある。簡易な火の見櫓にこのような古い半鐘が吊り下げられていることも少なくない。小さなフックがコン柱についているが、半鐘を叩く木槌を掛けてあったのかもしれない。
梯子をコン柱に留めている様子。ステップボルト用の穴を使っている。
1183 中野市西条 3脚6〇型 撮影日190512
■ 以前これと同じように極細の火の見櫓を飯山市で見た。細すぎて櫓の中に梯子が納まらないので、外付けされている。
1181 長野市長沼 4脚8〇型 撮影日190512
■ 飯山市まで梯子乗りを見に行ってきたが、行きは高速道ではなく、一般道で飯山小学校を目指した。途中で火の見櫓を何基か見た。本稿からそれらの火の見櫓を載せていく。
追記 2019年10月13日未明、千曲川決壊迫るなか、火の見櫓の半鐘を連打して地元住民に避難を促した。これにより多くの住民が避難をしている。その時の1基がこの火の見櫓 191231
(再)安曇野市三郷 3脚66型 撮影日190511
■ 先日スケッチをした時はまだ田植え前だったが、今日(11日)通り掛ると田植えが終わっていた。残雪の常念岳と田植えが終わったばかりの田んぼ、この季節の安曇野の風景が一番好きだ。
左が常念岳、右が横通岳
5月6日、この日はまだ田植え前だった。
■ 本の目次を比べると、各書各様、様々なデザインが採られている。今まで注目したことはなかったが、火の見櫓の本を自費出版しようなどということを無謀にも計画して、本のデザインにも目が行くようになってきた。
手元にある何冊かの新書の目次のページを見ると、文字の大きさやフォント、レイアウトなどが本によってずいぶん違い、デザインが実に様々だ。いいなあと思うデザインもあれば、そう思わないデザインもある。レイアウトが端正できれいだなと思うデザインもあるし、内容にふさわしいと思うデザインもある。
気に入ったデザインを参考にして自分の本(「自分の本」か、何だかこう表現することがうれしい)の目次のページをデザインしたい。
『灯台はそそる』不動まゆう/光文社新書 マニアな本に相応しいデザイン、という感じがする。ページ数の配置はどうだろうか、位置を揃えてある方が好み。上下の余白はどうだろうか、もう少し下の方が好み。だが、この本にはこのレイアウトがベストなんだろうな、と思う。
『雲を愛する技術』荒木健太郎/光文社新書 目次のページの手本のようだ。各節の見出しの文字が小さく、あっさりしているような気がするが、このおとなしい感じがきっと良いのだろう。
どちらも光文社新書だが、目次のページのデザインは全く違う。
ブックデザインも奥が深そう・・・。
■ 連休後初めて朝カフェ読書をした。
今朝(9日)、TSUTAYA北松本店で『桜』勝木敏雄/岩波新書を買い求めた。この本を読もうと思った積極的な理由はない、桜の季節は過ぎてしまったし。新書コーナーを探しても読みたいと思う本は無かったが、読書の空白日をつくりたくないという消極的な理由で買い求めた。セルフレジを利用した。映画のチケット購入等々、機械を使いこなせないと不便を強いられる社会になってきた。
**筆者は森林総合研究所という国の研究機関に勤め、研究者という立場から二〇年以上サクラの分類や保全に携わっている**(はじめに)という。
この本を読んでおけばサクラを見る目が変わるかもしれない。
■ 書籍化プロジェクト、本の表紙をあれこれ考える。
連休中に描いたスケッチを本の表紙に使ったらどうだろう・・・。5月6日の午前中に安曇野市三郷で描いたスケッチをトリミングして、火の見櫓を右に寄せ、左上に縦に書名(仮)を入れてみる。
なるほど、こんな感じか・・・。ブックデザインは楽しいな。