『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、楽しく生きる事
周りにも笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

歌唱指導の『魔女』・石崎千穂先生

2016年02月25日 | Weblog

先週、大野さんのお通夜の帰りに、劇団で歌唱指導をしていただいている
石崎千穂先生と、一杯やりながら音楽談義。

この先生、本当に凄い人でご自身が唄うこともさることながら、
唄を上手く唄わせる『魔法』のような指導力がとにかく凄い。
僕が知っている限りこの人の右に出る人は居ないと思っている。

指導力っていうものには、明確な物差しが無いように思われているけれど
実は至って単純な物差しがあるのです。
これは、僕のような普通の会社の仕事においてでも同じことで、
まずは指導を受ける人間が、解り易く教えられているか?
ここが一番ですね。
多くの指導者(学校の先生も含む)にありがちなのが、難しく教えること。
難しい専門用語を多用して、それを知っているのは『常識』みたいに話をする。
こういう人は『伝える』という能力に劣っているのですよ。

学生時代に先生から『解らない人間はいるか?』なんて言われたことがあって、
手を挙げたら先生が『どこが判らないんだ?』と言われて
『どこが解らないのかが判らない』と答えたことがある。
解らないところが判れば、それを調べればいいから質問なんてしない。
そもそも僕はそういう質問自体が愚問のように思っていました。

それと理屈はいかにもなんだけれど、実際にそれを証明できない人。
僕は生意気だから『だったらやって見せろよ』なんて平気で言っていた。
自分で出来もしないことを人に要求するなっ・・・・て。

だから自分が教えるときは、出来るだけ解りやすく教えることと、
実際にそれをやれと言われたら、見せてやる努力はしてきた。
それでも指導者としての能力は、駄目だった気がします。

石崎先生の唄の指導は、そういったことがすべてクリアになる。
ご自分で唄って見せたりすると、圧倒的に実力の違いを感じさせる。
ところが先生の凄いところは、それを我々でも出来ると信じさせること。
これが僕の言う『魔法』なのですよ。
口の悪い僕は先生の事を『魔女』と呼んでいます。

でも、この先生の魔法にかかると不思議なくらい唄が上手くなる。
面白いのは『最後は根性と腹筋』というところかな?
でも、それも事実なので、ひたすら信じて従うしかない。

週末の稽古に、また石崎先生に来て頂いて歌唱指導を受けるのだけれど、
今回の芝居で僕は殆ど唄う場面が無く、皆のレッスンを見ているだけ。
それでも、先生の『魔法』にかかって、皆の唄がどんどん上手くなるのを見ながら、
石崎先生の指導力の凄さに、圧倒されています。

石崎 千穂(ヴォイス・カンパニー講師/ヴォーカル実技ボイトレ)
略歴
東京音楽大学、声楽専攻。
4歳でピアノを始める。高校在学中にミュージカルに目覚め、
ジャズダンスを始めるとともに、企画、構成、演出といった
すべての手作りのミュージカルグループを結成。
ミュージカルでは、スタッフ、稽古場ピアニスト、歌の指導。
ボイス&ボーカルトレーナーとして精力的に活躍中。

コメント
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