今日は夕方4時過ぎに仕事を切り上げて、先だって亡くなった劇団の顔、
大野さんのお通夜に、三田のオーストラリア大使館の向かいにある、
永昌山龍原寺という由緒正しいお寺まで行ってきました。
この龍原寺は浄土宗の寺院で、江戸時代の元和7年(1621年)に
今の八丁堀(中央区)に創建され、寛文5年(1665年)に現在の場所の
三田に移転したそうです。
歴史を感じさせる本堂を使っての葬儀は、いかにも大野さんらしい。
下衆な言い方になるかも知れませんが、豪勢な最後の旅立ちでした。
通夜の最後に、お顔を拝見させて頂いたのだけれど、
その顔を見た途端に、涙が溢れ出てきちゃった・・・・
また一人、大事な大先輩が旅立って行きました。
通夜の席に、昨年で劇団を退団した石川氏が列席した。
最初は、どこかで見たおじさん・・・・って言う感じ。
劇団に入っってから、見た目を気にしてか?
ダイエットして、スリムになったのだけれど、今日会った石川氏は
劇団に入った6年前に戻った感じで、恰幅の良い風貌に戻っていた。
通夜が終わって、麻布まで歩いて行き、久しぶりなので一杯。
歌唱指導の石崎先生も誘って、三人で話をしながら、芝居の話。
劇団を退団した理由だったNPOの話は、今ペンディングらしく、
それなら芝居をやればいいのに・・・・って言ったんだけど。
どうやらその気はない様子。
僕や劇団のオジサンたちと違って、心底芝居が好きな感じではなかった。
ミュージカルなのだから、唄に時間を割くべきだと、結局のところ
そのあたりが退団した真相だったみたい・・・・。
東大出身のエリート銀行マンだった人らしく、どこか理屈っぽくて
プライドの高い人だったけれど、ここ2年間は男性陣の中に有って、
個性が強い我儘爺さんのTさんや、自己主張が強い若造の僕の間に入って、
凄くいい感じの緩衝材になり、男性陣のチームワークにその存在が欠かせなかった。
うすうす感じては居たけれど、『座長の芝居に関する考えが自分とは違う』
といった事を本人から直接話を聞いて、僕はちょっとがっかりしましたね。
座長の経験に、芝居歴5年の人間が物を言えるのかな?・・・・って。
まぁ、それでも一緒にやって楽しかったので、それはそれでいいでしょう(笑)
そんな過去の話より、僕は石崎先生の話に夢中になっていたから・・・・
石崎先生の話は、いつ聞いても勉強になる。
プロフェッショナリズムをさりげなく見せる石崎先生の話は
機会を見てお話ししましょう。
石川氏のように、通夜の席で久しぶりに会った人が数人いた。
これも大野さんのお導きなんでしょう。
合掌