映画「エルヴィス」を映画館で観てきました。
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映画「エルヴィス」はエルヴィスプレスリーの生涯を描いた「華麗なるギャツビー」の監督バズ・ラーマンの新作である。エルヴィスプレスリーと敏腕マネジャーとして有名だったパーカー大佐との関係を中心にして、めずらしくトムハンクスが悪役を演じるところが見どころでもある。
カントリー歌手のマネージャーだったパーカー大佐(トムハンクス)が、メンフィスで人気上昇のエルヴィスプレスリー(オースティン・バトラー)の噂を聞きコンサートに向かうと熱狂の渦だった。早速エルヴィスのマネージャーとして契約を結ぶと、辣腕を振るい、エルヴィスは全米で大人気となる。
しかし、腰を振った歌い方や黒人音楽によりすぎだとクレームがつく。兵役に向かったりした後で、パーカー大佐が映画会社と結んだ契約でコンサートに60年代後半まで出演することはなかった。TVで再度歌った時にエルヴィス復活と評判となり、ラスベガスのステージに長期で出演する。これにはパーカー大佐の強欲とギャンブル好きが絡んでいたという話だ。
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凄まじい高揚感で序盤戦から引っ張る。期待以上の興奮をもたらす。
かなりお金がかかった映画だと思う。美術設計では定評のあるバズラーマン監督は、その時代に応じたセットを巧みに作り上げてリアリティを感じさせる。
オースティン・バトラーはエルヴィスになりきり、歌も上手だ。デビュー当時から晩年までその時々のエルヴィスの歌い方を見事にマスターする。歌手の伝記映画は、アップダウンがつきものだ。そこには常にマネージャーであるパーカー大佐の強欲が絡んでいく。悪役になることがあったのかと思うくらいのトムハンクスが結局エルヴィスの儲けの半分を横取りしているパーカー大佐の暗部を見事に演じた。トムハンクスの芸が広がった印象を持った。
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⒈デビューまもないころの興奮
ここがもっとも興奮する。「That’s all right」が若者の間で評判になっていた。その噂を聞きつけてパーカー大佐が見に行ったコンサートのシーンが圧巻だ。ピンクのスーツで現れて、腰を振りながら歌い出す。最初はシーンとしていた観客を映し出す。徐々に若い女の子たちがプレスリーを見ながらしびれきって、金切り声を上げる。この高揚感がすごい!
ここのシーンは大画面で観ると実にエキサイティングだ。バズラーマンの手腕を感じる。これを観るだけでも行く価値がある。
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⒉黒人音楽からの影響
デビュー曲That’s all right. もHound dogもオリジナルの黒人が歌うネットリとしたブルースの原曲がある。それぞれの黒人歌手が歌うシーンがすごくいい。プレスリーが黒人音楽から強い影響を受けたのがわかるシーンが続く。当時のメンフィスを再現したセットもよくできている。そこでBBキングと語り合うシーンもある。リトルリチャードがプレスリーも歌っているTutti Fruttiを歌うシーンもノリがいい。
しかし、あくまで南部エリアであり、人種差別が激しい中で、プレスリーにも逆風が吹くのだ。
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⒊ステージ復活
自分の実家は商売をやっていて、昭和40年代まで住み込みの従業員がいた。その1人が映画雑誌をずっと読んでいて、時おり自分ものぞき見した。そこにはアンマーグレットと一緒に写るエルヴィスプレスリーの写真がずいぶんとあった記憶がある。気がつくと、映画スターになっていたわけだ。そこにパーカー大佐が映画会社と結んだ契約があったことを初めて知った。
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それが、TVショーのライブで歌ったことで人気が再燃して、ラスベガスのステージで歌うことになる。この経緯もこの映画で語られる。1969年11月にSuspicious mindが久々の全米1位になる。この年はビートルズのget backやローリングストーンズのhonky tonk Womenなどが1位になっているが、プレスリーがトップになった11月にビートルズのcome together とsomethingのEP両面ヒットが1位となっている。そういう良き時代だ。
⒋1971年の暑い夏とエルヴィスオンステージ
子供の頃に知っていたプレスリーは映画スターとしての存在であった。ラスベガスのステージで復活したのは日本でもかなりの話題になっていた。1971年の夏「小さな恋のメロディー」「ある愛の詩」などが流行っている中で、「エルヴィス オン ステージ」がかなりのロングランヒットであった。自分も有楽町の日劇横の映画館に観に行った。そこにはエルヴィスのTシャツを着た若者たちがかなりいた鮮明な記憶がある。日本では「この胸のときめきを」が大ヒットしていた。この映画でやらなかったのは少し残念。
ステージで興奮した女性とキスするシーンがこの映画の後半で映る。思春期の自分には女性たちが興奮する意味がよくわからなかった。でも年月を経て再度この映画を見ながら,その女性の気持ちもわからなくないような気もしてきた。
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この映画を見てプレスリーファンで有名な湯川れい子さんはどう思うんだろうなと考えていた。映画のエンディングロールで最後に字幕監修で湯川れいこさんの名前を見て妙に感動してしまった。
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映画「エルヴィス」はエルヴィスプレスリーの生涯を描いた「華麗なるギャツビー」の監督バズ・ラーマンの新作である。エルヴィスプレスリーと敏腕マネジャーとして有名だったパーカー大佐との関係を中心にして、めずらしくトムハンクスが悪役を演じるところが見どころでもある。
カントリー歌手のマネージャーだったパーカー大佐(トムハンクス)が、メンフィスで人気上昇のエルヴィスプレスリー(オースティン・バトラー)の噂を聞きコンサートに向かうと熱狂の渦だった。早速エルヴィスのマネージャーとして契約を結ぶと、辣腕を振るい、エルヴィスは全米で大人気となる。
しかし、腰を振った歌い方や黒人音楽によりすぎだとクレームがつく。兵役に向かったりした後で、パーカー大佐が映画会社と結んだ契約でコンサートに60年代後半まで出演することはなかった。TVで再度歌った時にエルヴィス復活と評判となり、ラスベガスのステージに長期で出演する。これにはパーカー大佐の強欲とギャンブル好きが絡んでいたという話だ。
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凄まじい高揚感で序盤戦から引っ張る。期待以上の興奮をもたらす。
かなりお金がかかった映画だと思う。美術設計では定評のあるバズラーマン監督は、その時代に応じたセットを巧みに作り上げてリアリティを感じさせる。
オースティン・バトラーはエルヴィスになりきり、歌も上手だ。デビュー当時から晩年までその時々のエルヴィスの歌い方を見事にマスターする。歌手の伝記映画は、アップダウンがつきものだ。そこには常にマネージャーであるパーカー大佐の強欲が絡んでいく。悪役になることがあったのかと思うくらいのトムハンクスが結局エルヴィスの儲けの半分を横取りしているパーカー大佐の暗部を見事に演じた。トムハンクスの芸が広がった印象を持った。
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⒈デビューまもないころの興奮
ここがもっとも興奮する。「That’s all right」が若者の間で評判になっていた。その噂を聞きつけてパーカー大佐が見に行ったコンサートのシーンが圧巻だ。ピンクのスーツで現れて、腰を振りながら歌い出す。最初はシーンとしていた観客を映し出す。徐々に若い女の子たちがプレスリーを見ながらしびれきって、金切り声を上げる。この高揚感がすごい!
ここのシーンは大画面で観ると実にエキサイティングだ。バズラーマンの手腕を感じる。これを観るだけでも行く価値がある。
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⒉黒人音楽からの影響
デビュー曲That’s all right. もHound dogもオリジナルの黒人が歌うネットリとしたブルースの原曲がある。それぞれの黒人歌手が歌うシーンがすごくいい。プレスリーが黒人音楽から強い影響を受けたのがわかるシーンが続く。当時のメンフィスを再現したセットもよくできている。そこでBBキングと語り合うシーンもある。リトルリチャードがプレスリーも歌っているTutti Fruttiを歌うシーンもノリがいい。
しかし、あくまで南部エリアであり、人種差別が激しい中で、プレスリーにも逆風が吹くのだ。
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⒊ステージ復活
自分の実家は商売をやっていて、昭和40年代まで住み込みの従業員がいた。その1人が映画雑誌をずっと読んでいて、時おり自分ものぞき見した。そこにはアンマーグレットと一緒に写るエルヴィスプレスリーの写真がずいぶんとあった記憶がある。気がつくと、映画スターになっていたわけだ。そこにパーカー大佐が映画会社と結んだ契約があったことを初めて知った。
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それが、TVショーのライブで歌ったことで人気が再燃して、ラスベガスのステージで歌うことになる。この経緯もこの映画で語られる。1969年11月にSuspicious mindが久々の全米1位になる。この年はビートルズのget backやローリングストーンズのhonky tonk Womenなどが1位になっているが、プレスリーがトップになった11月にビートルズのcome together とsomethingのEP両面ヒットが1位となっている。そういう良き時代だ。
⒋1971年の暑い夏とエルヴィスオンステージ
子供の頃に知っていたプレスリーは映画スターとしての存在であった。ラスベガスのステージで復活したのは日本でもかなりの話題になっていた。1971年の夏「小さな恋のメロディー」「ある愛の詩」などが流行っている中で、「エルヴィス オン ステージ」がかなりのロングランヒットであった。自分も有楽町の日劇横の映画館に観に行った。そこにはエルヴィスのTシャツを着た若者たちがかなりいた鮮明な記憶がある。日本では「この胸のときめきを」が大ヒットしていた。この映画でやらなかったのは少し残念。
ステージで興奮した女性とキスするシーンがこの映画の後半で映る。思春期の自分には女性たちが興奮する意味がよくわからなかった。でも年月を経て再度この映画を見ながら,その女性の気持ちもわからなくないような気もしてきた。
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この映画を見てプレスリーファンで有名な湯川れい子さんはどう思うんだろうなと考えていた。映画のエンディングロールで最後に字幕監修で湯川れいこさんの名前を見て妙に感動してしまった。