後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

他人が読んでも面白くもない日記と非常に面白い日記の違い

2017年12月13日 | 日記・エッセイ・コラム
インターネトの普及で自分の日記を毎日のように公開している方々が非常に多くなりました。私も毎日ネット上に公開しています。
しかし他人が読んでも面白くも可笑しくもない日記が多いようです。その一方、非常に面白い日記もあります。
私の日記も他人が読んで面白くも可笑しくもない日記が多いことは重々承知しています。
それで時々考え込んでしまいます。面白い日記と面白くない日記の違いを考えています。
多くの人は食べ物や男女間の関係に興味を持っています。人生にとってとても重要な話題です。ですから、それに関する日記はまず面白いものになります。多くの他人が読んでくれます。
しかし私はその話題を取り上げることは避けるようにします。すると面白い日記を書くのが難しくなります。
しかし面白い日記と詰まらない日記の違いは分かっている心算です。
個人の楽しみだけを下手な文章で書いた日記は他人へはつまらないのです。一方、多くの人が興味を持つ社会性がある日記は他人が読んでも面白いのです。特に美しい良い文章なら読んで楽しいものです。
写真を使ってその違いの説明をします。

1番目の写真は雪を戴いた南アルプスの主峰山稜の写真です。左から農鳥岳、間ノ岳、北岳と3つの峰が写っています。
この写真には少し多くの人が興味を持ちます。故郷の雪を戴いた山並みを思い出して懐かしく思う人も多いと思います。そしてこの3つの峰に若い頃登った経験のある人々はその時の興奮を思い出して心が躍るでしょう。

2番目の写真は同じく雪を戴いた八ヶ岳の写真です。1番目の写真と同じようにいろいろなことを思い出す人が多いと思います。そして1番目の写真との違いは八ヶ岳は、東京では有名な観光スポットなので行ったことのない人も憬れています。ですから2番目の写真は1番目の写真よりも広い社会性があると考えられます。

3番目の写真は他人が見ても面白くも可笑しくもない写真の実例です。
小川の水面の波模様と水の透明さを写した写真です。他人が見ても面白くないのですが、私と家内にとっては非常に大切な写真です。
山林の中の小屋の庭の小川ですが、先日行ったら落ち葉で埋まっていました。家内が竹の熊手で落ち葉を取り除いたので、水面の波模様が見えるようになったのです。このような説明をしないと何故面白いのか分かりません。説明の必要な写真は失敗作と思います。
一目写真を見ただけでいろいろな感動を与える写真でなければいけないと思っています。
このように書くと面白い日記と面白くない日記の2種類しか無いように思われます。この2者には画然とした差があるように思えます。
しかし私はそのように主張するつもりは毛頭ありません。
実例を示して説明します。
今日の読売新聞の13面にアフリカのチュニジアでのジャスミン革命の前後の様子を書いた記事がありました。
アフリカのチュニジアなんて国に興味の無い人々にとって面白くも可笑しくもない記事です。ジャスミン革命なんて洒落た名前に反発を感じる人は素通りします。
しかし私は革命の功罪に昔から興味があったので丁寧に読みました。面白い記事でした。独裁政治は言論の自由が無いが、社会には規律があり平和があると言っています。この書き方が中国や北朝鮮にも普遍的に適用されるので面白かったのです。
しかし書いている人は日本の外務省からチュニジア大使として派遣されたエリート外交官なのです。独裁政治で悲惨な生活をしている底辺の人々に対する篤い同情がありません。革命で追われた大統領の悲劇に心を寄せていません。記事の中に筆者の人間性が感じられません。冷ややかな感じがするのです。嗚呼、エリートとはこういう方なのだと分かりました。

話が脇道にそれましたが、面白い日記と面白くない日記の主題に戻ります。
毎日読む新聞記事にも面白い記事と面白くない記事があります。
しかし毎日家内が熱心に読む記事の種類は私の読む記事とは違います。同じものもありますが家内はスポーツ記事と文芸記事を熱心に読みますが私は国際記事や国内の社会記事を丁寧に読みます。
ですから面白い記事と面白くない記事の違いを示す普遍的な指標は無いと結論出来るようです。
読む人の興味の持ち方、好奇心の有無、そして趣味の違いなどによって、ある人にとって面白くない記事も他の人にとっては面白い記事になるのです。
ですから一見つまらないような日記でもインターネットに公表した方が良いと思います。
またまた、つまらない日記を書いてしまいました。ご免なさい。
皆様はご自分の日記をどのようにお考えでしょうか?

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)