中国政府から抑圧されている少数民族ウイグル人は国連人種差別撤廃委員会によれば、約100万人が強制収容所に拘束されていると報告されています。(https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20181218-00108064/)
その収容所から奇跡的に生還した男女が来日、日本のウイグル研究者とともに、深刻な人権状況について語ります。人権に関心のある方々のために以下の講演会のご案内をお送りします。
===============================
明治大学現代中国研究所では7月6日(土)に以下のイベントを開催いたします。
ご関心をお持ちでしたら、ぜひご参加ください。お申込方法もメール内に詳報いたしております。
ウイグル人証言集会
〜 中国新疆ウイグル自治区・ムスリム強制収容を語る~
【日時】 2019年7月6日(土)14:00 - 17:00
【場所】 明治大学駿河台キャンパス リバティ・タワー3F 1031大教室
(〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1)
【定員】 250人
【参加費】 無料 要事前申込
【主催】 明治大学現代中国研究所
【共催】 アムネスティ・インターナショナル日本 中国チーム
【お問い合わせ】 アムネスティ・インターナショナル日本
E-mail:camp@amnesty.or.jp
【お申込み】 以下のアムネスティ日本公式ウェブサイトの申込みフォームよりお申し込みください。
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2019/0706_8145.html
【開催趣旨】
2009年7月5日の大勢の死者と行方不明者を出したウルムチ事件から、すでに10年が経とうとしています。新疆ウイグル自治区の人権状況は、悪化する一方です。
ここ数年、中国北西部の新疆ウイグル自治区では、テュルク系ムスリム、特にウイグル人が、突然公安警察などによって、教育施設を騙る収容所へ、強制的に収監される事例が大量に報告されています。
強制収容所には、世界的に著名な大学教授、芸術家、スポーツ選手などから農民、商人まで、ありとあらゆるムスリム・ムスリマが収監され、拘束者数は、ゆうに100万人を越えると言われています。劣悪な施設では、思想改造教育や拷問が行われ、死者も膨大な数に膨れあがっていると推察されます。
今回、日本在住ウイグル人が初めて、こうした公の場に実名登壇し、 自身や家族に何が起こったか、生の声をお伝えします。また、強制収容所から奇跡的に生還したウイグル人女性が、インターネット中継の形で参加し、彼女にも現地の情勢を語ってもらい、新疆ウイグル自治区の人権状況を皆で考える場としたいと思います。
【プログラム】
第一部
新疆ウイグル自治区のいま~解説(明治大学商学部准教授:水谷尚子)
在日ウイグル人たちの証言
~日本在住ウイグル人10名が、故郷と家族に起ったことを語る
第二部
強制収容所から奇跡的帰還をしたウイグル人女性 メヒルグル・トゥルスンさんの証言
質疑応答
※ メヒルグル・トゥルスンさんはスカイプ中継で登壇します。
【スピーカープロフィール】
メヒリグル・トゥルスンさん(29歳)
数カ国語を話せる知識人で、以前は商社に勤務していた。エジプト人と国際結婚し、三つ子を授かる。2015年5月、子供を親に見せるため里帰りしようとした際、ウルムチ空港で拘束され、子供とも引き離された。刑務所のち強制収容所に収監され、その間、連れて帰った子供のうちの1人が死亡。本人も心の病を発症するほど過酷な拷問に遭い、同房者の死を目の当たりにする。子供たちがエジプト国籍だったため、エジプト政府の働きかけで奇跡的に収容所から出ることが可能となった。
水谷尚子(みずたに なおこ)
明治大学商学部准教授。専門は現代中国史。明治大学現代中国研究所。著作に『中国を追われたウイグル人 亡命者が語る政治弾圧』
__________________
明治大学現代中国研究所
china@meiji.ac.jp
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~china/
挿し絵代わりの写真は新疆ウイグル自治区の風景です。出典は、http://video-curation.com/blog/5820/ です。
===参考資料========================
https://ja.wikipedia.org/wiki/新疆ウイグル自治区 より抜粋しました。
2000年代
上海協力機構
中国政府は、中央アジア諸国の在外ウイグル人社会が、ウイグル民族運動の拠点となっていることを警戒し続けており、1996年には上海ファイブ、2001年には上海協力機構を設立し、国内のイスラーム原理主義勢力の伸張を警戒するロシアや中央アジア諸国と共に、分離主義、イスラーム過激主義に対する国際協力の枠組みを構築した。また、2001年9月11日の米国での同時多発テロ事件以降、中国政府はブッシュ政権の唱える「対テロ戦争」への支持を表明し、ウイグル民族運動と新疆におけるテロを結びつけて、その脅威を強調している。
公教育における漢語使用の義務化
2003年には、これまで少数民族の固有言語の使用が公認されてきた高等教育で、漢語の使用が中国政府によって義務付けられた。
2005年、ライス米国国務長官の訪中を控え、米国から人権問題での批判を受けることを恐れた中国政府は、2005年3月14日に「外国での病気療養」を理由にラビア・カーディルを釈放。ラビアは米国に亡命し、のち世界ウイグル会議議長に選出され、2006年にはノーベル平和賞候補にもなった。
2009年ウイグル騒乱前後
詳細は「2009年ウイグル騒乱」を参照
2008年3月には、新疆南部のホータン市で、600名を超える当局への抗議デモが発生し、2009年6月には、広東省韶関市の玩具工場で漢族従業員とウイグル人従業員の間で衝突が起き、死者2名、負傷者120名を出し、翌7月には、事件に抗議する約3,000名のウイグル人と武装警察が、ウルムチ市内で衝突し、140名が死亡、800名以上が負傷した(2009年ウイグル騒乱)。
2009年ウイグル騒乱では中国当局は死者は197人でありほとんどが漢民族としているが、事件以降、ウイグル人1万人が行方不明となっている。
その収容所から奇跡的に生還した男女が来日、日本のウイグル研究者とともに、深刻な人権状況について語ります。人権に関心のある方々のために以下の講演会のご案内をお送りします。
===============================
明治大学現代中国研究所では7月6日(土)に以下のイベントを開催いたします。
ご関心をお持ちでしたら、ぜひご参加ください。お申込方法もメール内に詳報いたしております。
ウイグル人証言集会
〜 中国新疆ウイグル自治区・ムスリム強制収容を語る~
【日時】 2019年7月6日(土)14:00 - 17:00
【場所】 明治大学駿河台キャンパス リバティ・タワー3F 1031大教室
(〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1)
【定員】 250人
【参加費】 無料 要事前申込
【主催】 明治大学現代中国研究所
【共催】 アムネスティ・インターナショナル日本 中国チーム
【お問い合わせ】 アムネスティ・インターナショナル日本
E-mail:camp@amnesty.or.jp
【お申込み】 以下のアムネスティ日本公式ウェブサイトの申込みフォームよりお申し込みください。
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2019/0706_8145.html
【開催趣旨】
2009年7月5日の大勢の死者と行方不明者を出したウルムチ事件から、すでに10年が経とうとしています。新疆ウイグル自治区の人権状況は、悪化する一方です。
ここ数年、中国北西部の新疆ウイグル自治区では、テュルク系ムスリム、特にウイグル人が、突然公安警察などによって、教育施設を騙る収容所へ、強制的に収監される事例が大量に報告されています。
強制収容所には、世界的に著名な大学教授、芸術家、スポーツ選手などから農民、商人まで、ありとあらゆるムスリム・ムスリマが収監され、拘束者数は、ゆうに100万人を越えると言われています。劣悪な施設では、思想改造教育や拷問が行われ、死者も膨大な数に膨れあがっていると推察されます。
今回、日本在住ウイグル人が初めて、こうした公の場に実名登壇し、 自身や家族に何が起こったか、生の声をお伝えします。また、強制収容所から奇跡的に生還したウイグル人女性が、インターネット中継の形で参加し、彼女にも現地の情勢を語ってもらい、新疆ウイグル自治区の人権状況を皆で考える場としたいと思います。
【プログラム】
第一部
新疆ウイグル自治区のいま~解説(明治大学商学部准教授:水谷尚子)
在日ウイグル人たちの証言
~日本在住ウイグル人10名が、故郷と家族に起ったことを語る
第二部
強制収容所から奇跡的帰還をしたウイグル人女性 メヒルグル・トゥルスンさんの証言
質疑応答
※ メヒルグル・トゥルスンさんはスカイプ中継で登壇します。
【スピーカープロフィール】
メヒリグル・トゥルスンさん(29歳)
数カ国語を話せる知識人で、以前は商社に勤務していた。エジプト人と国際結婚し、三つ子を授かる。2015年5月、子供を親に見せるため里帰りしようとした際、ウルムチ空港で拘束され、子供とも引き離された。刑務所のち強制収容所に収監され、その間、連れて帰った子供のうちの1人が死亡。本人も心の病を発症するほど過酷な拷問に遭い、同房者の死を目の当たりにする。子供たちがエジプト国籍だったため、エジプト政府の働きかけで奇跡的に収容所から出ることが可能となった。
水谷尚子(みずたに なおこ)
明治大学商学部准教授。専門は現代中国史。明治大学現代中国研究所。著作に『中国を追われたウイグル人 亡命者が語る政治弾圧』
__________________
明治大学現代中国研究所
china@meiji.ac.jp
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~china/
挿し絵代わりの写真は新疆ウイグル自治区の風景です。出典は、http://video-curation.com/blog/5820/ です。
===参考資料========================
https://ja.wikipedia.org/wiki/新疆ウイグル自治区 より抜粋しました。
2000年代
上海協力機構
中国政府は、中央アジア諸国の在外ウイグル人社会が、ウイグル民族運動の拠点となっていることを警戒し続けており、1996年には上海ファイブ、2001年には上海協力機構を設立し、国内のイスラーム原理主義勢力の伸張を警戒するロシアや中央アジア諸国と共に、分離主義、イスラーム過激主義に対する国際協力の枠組みを構築した。また、2001年9月11日の米国での同時多発テロ事件以降、中国政府はブッシュ政権の唱える「対テロ戦争」への支持を表明し、ウイグル民族運動と新疆におけるテロを結びつけて、その脅威を強調している。
公教育における漢語使用の義務化
2003年には、これまで少数民族の固有言語の使用が公認されてきた高等教育で、漢語の使用が中国政府によって義務付けられた。
2005年、ライス米国国務長官の訪中を控え、米国から人権問題での批判を受けることを恐れた中国政府は、2005年3月14日に「外国での病気療養」を理由にラビア・カーディルを釈放。ラビアは米国に亡命し、のち世界ウイグル会議議長に選出され、2006年にはノーベル平和賞候補にもなった。
2009年ウイグル騒乱前後
詳細は「2009年ウイグル騒乱」を参照
2008年3月には、新疆南部のホータン市で、600名を超える当局への抗議デモが発生し、2009年6月には、広東省韶関市の玩具工場で漢族従業員とウイグル人従業員の間で衝突が起き、死者2名、負傷者120名を出し、翌7月には、事件に抗議する約3,000名のウイグル人と武装警察が、ウルムチ市内で衝突し、140名が死亡、800名以上が負傷した(2009年ウイグル騒乱)。
2009年ウイグル騒乱では中国当局は死者は197人でありほとんどが漢民族としているが、事件以降、ウイグル人1万人が行方不明となっている。