後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

北海道のハスカップの花と実のロマン

2019年06月22日 | 日記・エッセイ・コラム
北海道のハスカップの花と実のロマンを次の資料からご紹介いたします。
https://www.hokkaidolikers.com/articles/4589
ハスカップは北海道の特産品です。
花が美しい上、果実は香が良いのです。その高貴な香りと程よい酸味を用いたお菓子やジャムが作られています。
北海道の日本一のハスカップの町、厚真町では、毎年6月末からハスカップ狩りが楽しめます。
ハスカップは深くてきれいな黒紫色の実をつけのです。
本州では高山植物としても知られています。
名前はアイヌ語の「ハシカプ(枝の上になるもの)」に由来しています。
「黒実鶯神楽(クロミノウグイスカグラ)」という和名もあります。
苫小牧から太平洋に至る一帯の地域「勇払原野」は道内最大のハスカップ自生地です。
もともとはシベリアのバイカル湖周辺が原産の植物ですが、勇払原野には野鳥の中継地であるウトナイ湖があるため、渡り鳥がその種を運びこんだのではないかと言われています。
野生種を改良した香の高く甘酸っぱい果実をお菓子やジャムにします。
それでは写真を示します。

1番目の写真はハスカップの葉が良く見えるように写したものです。

2番目の写真はハスカップの花です。出典は、https://www.hokkaidolikers.com/articles/4589です。

3番目の写真はハスカップの実です。出典は2番目の写真と同じです。

4番目の写真は「もりもと ハスカップジュエリー 」というお菓子です。何とも言えない上品な香りと味です。出典は、https://wowma.jp/item/305063801 です。

5番目の写真はハスカップファーム山口農園のジャムです。(写真提供:ハスカップファーム山口農園)
写真の人物は厚真町内でハスカップ農家を営む山口さんです。ジャムはハスカップと砂糖だけで作られた濃厚な甘酸っぱい味です。
山口さんは長年に渡り農園内にある全ての木の果実を食べ比べて美味しくない果実の木を抜くという気が遠くなるような作業を繰り返してきました。

アイヌ語由来のハスカップという名前にアイヌ民族の悠久のロマンを感じます。私共は北海道に行った時は必ずハスカップの菓子を土産に求めます。
とにかく「もりもと ハスカップジュエリー 」とハスカップジャムを一度味わって下さい。

アメリカは本気でイラン攻撃の準備をしていた!

2019年06月22日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は残念ながら恐ろしいことを書きます。しかしこれが人類が住んでいる此の世の現実なのです。悲しいかな人間は武力に頼っているのです。
一昨日の20日、ドナルド・トランプ米大統領が米軍偵察機を撃墜したイランに対する報復爆撃をいったん承認してから、間もなく中止していたのです。
そしてBBCニュースによるとイラン攻撃のための爆撃機が飛び立っていたのです。
(https://www.bbc.com/japanese/48715280 )
報道によると、ニューヨーク・タイムズに対して匿名の政府高官は、「軍用機は離陸し、軍艦はそれぞれの位置についていた。中止命令が届いたとき、ミサイルはまだ発射されていなかった」と語ったというのです。
アメリカは本気でイラン攻撃を始めていたのです。
それではアメリカとイランは戦争をするのでしょうか?
この問題を考える為に今日はアメリカの中東政策の基本と中東各地の米軍基地を総合的に明らかにしたいと思います。

アメリカの過去の中東政策の基本は次の2つであると日本国際問題研究所の中東専門家の小野沢 徹氏による詳細な研究によって明らかにされています。
この論文はhttp://www2.jiia.or.jp/pdf/resarch/H25_Middle_East_as_Global_Strategic_Challenge/00-frontpage_intro_member_index.pdf に公開されています。
それによると米国の中東地域における基幹的政策は、
(1)中東からの安定的な石油供給の確保、
(2)敵対的な国家による中東地域とくにペルシャ湾岸地域の支配の防止と定義されております。
ここで言うペルシャ湾岸地域にはクエート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連合(略称UAE)などの国家が存在しています。いずれも親米国家です。ペルシャ湾の対岸のイランだけがアメリカの敵国なのです。アメリカを憎む危険な敵国なのです。
アメリカは長年かけてこれらの湾岸の親米諸国の安定に多額の投資をし友好国にしています。
その一方、サウジアラビア王国とヨルダン王国とも友好関係を維持しています。
そしてアフガニスタン戦争とイラク戦争に勝ったアメリカはこの2国にも親米政権を作りました。
こんな歴史的な経過の結果、アメリカはサウジアラビア王国、ヨルダン王国、カタールなどの湾岸国、そしてトルコやオマーンなどに米軍基地を持っています。
例えば『Googleマップで見られる世界中の軍事スポットを紹介するページ』から米軍基地の幾つかをご紹介致します。以下は、http://m3i.nobody.jp/military/satellite/otherafmenu.html からの抜粋です。

1番目の写真は中東の地図です。この地図にある親米の国々にアメリカは軍事基地を持っているのです。
例えばサウジアラビア王国にあるキング・ハリド軍事都市を示します。

2番目の写真はキング・ハリド軍事都市の航空写真です。
写真の出典は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%83%89%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E9%83%BD%E5%B8%82 です。
キング・ハリド軍事都市は1970年代から1980年代にかけて建設されたのです。
アメリカ陸軍工兵隊(USACE)の中東師団により作られました。
アメリカ軍とサウジ軍の複数の旅団の将兵の駐留のために設計、施工された巨大な軍事都市なのです。。
最大6万5千人が居住可能で、これに各種訓練施設、修理補給施設、病院、ショッピングモール、娯楽施設、空軍基地、防空システムが一体となり、全ての施設を含めると30km四方にもなる巨大軍事都市となっているのです。
基地は前サウジ王ハーリド・ビン・アブドゥルアズィーズにちなんだ現在の呼び名になっています。

その他にもアメリカ軍は以下のように中東全体に基地を保有しているのです。
(1)アル・ダフラ基地
UAEの首都アブダビ郊外にある基地です。米空軍が駐留しています。
(2)スムライト基地
オマーンの基地ですが、米空軍や英空軍も利用しています。
(3)アル・ウディード基地
米空軍が駐留するカタールの基地です。C-17輸送機やKC-135給油機などの大型機が多数見えます。
(4)アフマド・アル・ジャービル基地
アメリカとその同盟国も使用するクウェートの基地です。
(5)アリ・アル・サーレム基地
イラク復興支援の際に航空自衛隊が拠点としたクウェートの基地です。
水色に塗装された空自のC-130輸送機が写っています。
(6)ヨルダンの南部ジャフルにあるプリンス・ファイサル空軍基地
(7)その他、シリア領土内のシリア国境にある米国とヨルダン軍によって使用されている基地もあるようです。
そして中東攻撃用のヨーロッパの米軍基地もあります。
(8)アビアノ空軍基地
アメリカ第16航空軍司令部が置かれているイタリアの基地です。
(9)インジルリキ空軍基地
米・英軍も利用するトルコの基地などなどです。
以上のようにアメリカ軍はシリアを除く中東全域に軍事基地を持っています。

アメリカの軍事力は上記の陸上の基地だけではありません。中東地区の海上には以下のような軍艦が巡回しイランを脅しています。
以下にアメリカ海軍の艦艇の幾つかの例を示します。

3番目の写真は空母セオドア・ルーズベルトと空母打撃群戦闘艦です。(写真:米海軍提供)

4番目の写真は空母ロナルド・レーガンです。(写真:米海軍提供)

5番目の写真はオハイオ級原子力潜水艦です。
オハイオ級原子力潜水艦はアメリカ海軍が現在保有する唯一の戦略ミサイル原子力潜水艦です。
西側諸国で最大の排水量を誇る潜水艦であり、また全長と弾道ミサイル搭載数は現役の潜水艦で最大と言われています。

以上のような現実を考えれば戦争が起きればイランが壊滅することは明らかです。
しかしイランの後ろには中国とロシアがついています。
ですから本格的な戦争は起きないと私は思います。
しかしペルシャ湾岸のイランの基地への攻撃の可能性はあります。
今回はトランプ大統領が思いとどまりましたが将来は危険です。
これが人類が住んでいる此の世の現実なのです。悲しいかな人間は武力に頼っているのです。嗚呼!

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)