後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

キリスト教のロザリオとは何か?

2019年06月18日 | 日記・エッセイ・コラム
高齢者の日本人なら春日八郎の「ロザリオの島」という流行歌をご存知でしょう。
その歌声は、https://www.youtube.com/watch?v=f3A3L_sVeoI にあります。この「ロザリオの島」とは天草島のことです。
その天草市に天草ロザリオ館という隠れキリシタンの遺物を収集した展示館があります。

1番目の写真は天草ロザリオ館です。
出典は、hp.amakusa-web.jp/a0784/Diary/Pub/Default.aspx?AUNo=6826&Tgstr=%E3%83%AD%E3%82%B6%E3%83%AA%E3%82%AA%E9%A4%A8 です。
ロザリオ館は1933年にフランス人宣教師ガルニエ神父が信徒とともに建てた大江天主堂のそばにあります。
多くの人はロザリオという言葉を知っていますが、それが何であるかは正確にご存知でないかも知れません。
そこで今日はロザリオとはどんな道具でどのように使うかご説明したいと思います。

ロザリオはカトリック教会において聖母マリアへの祈り(アヴェ・マリア)を繰り返し唱える際に用いる数珠状の祈りの用具です。
ロザリオの祈りは、カトリック教会における伝統的な祈りで、「アヴェ・マリア」を繰り返し唱えながら数珠の玉を一つ一つ手繰っていく道具です。
10回の祈りで10ケの玉を手繰り、それを一連と言います。
ロザリオには10ケの玉の一連が5つ付いていて一連が終わると大きな玉が付いていて10回の祈りが終わったことが手の感触で分かるのです。

2番目の写真は一般的なロザリオです。
写真の出典は、https://ja.wikipedia.org/wiki/ロザリオ です。

3番目の写真は宝石を用いた高価なロザリオです。写真の出典は2番目の写真と同じです。

ロザリオの祈りは以下のアヴェ・マリアの祈りを10回繰り返します。
   アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、
   主はあなたとともにおられます。
   あなたは女のうちで祝福され、
   ご胎内の御子イエスも祝福されています。
   神の母 聖マリア、
   わたしたち罪びとのために、
   今も、死を迎える時も、お祈りください。
                  アーメン

このアヴェ・マリアの祈りを10回繰り返しながら旧約聖書と新約聖書のいろいろな場面を想い信仰を深めて行くのです。
ここに書いた「いろいろな場面」を順序良く具体的に書いた本が最近出版されました。
ジョマル・ヴィグネロン著、レミ・オード翻訳の「ロザリオ、信仰の花束」という本で教友社から出版されました。

4番目の写真はこの本の表紙です。
この本の翻訳をしたのがレミ神父です。
レミ神父は私どものカトリック小金井教会に6月2日の主日のミサを司式し、感動的な説教をしてくれました。
非常に感動したので次のような2つの記事をこの欄に掲載しました。
「キリスト教は愛の宗教だと実感した今日のミサ」(2019年06月02日掲載))
「聖霊って何ですか?」(2019年06月09日掲載)

5番目の写真はレミ神父さまです。
この「ロザリオ、信仰の花束」という本は291ページの大作です。
自宅でロザリオの祈りを唱える前に読むべき聖書の個所を順序良く説明してあります。
そしてそれぞれの章が独立した内容なので何処から読んでも良いのです。
使い易いロザリオの祈りの座右書です。
この座右書だけを読んでもキリスト教の全体が良く理解出来るような構成になっています。
レミ神父の訳文は完璧です。その上、よくこなれた文章なので読み易いのです。本の中には美しい絵画が沢山挿入されています。完成度の高い優れた本です。
著者も訳者も「聖ペトロ・聖パウロ労働宣教者会」に属する会員で、特に、著者のレミ・オード神父様は、日本で労働者の間に共に住み、1983年から日本で労働修道士として埼玉県の労働者の間で、宣教活動をなさっている司祭です。
さて著者の方はブラジルのパラナ州で労働者と共に、福音を伝えておられる会員です。
毎週土曜日の夕方、ブラジルのある町で、何家族かでの「ロザリオの祈りの集い」に著者も招かれ、共に祈っているところから本書が生まれてきました。
「喜びの神秘」「光の神秘」「苦しみの神秘」「栄光の神秘」という各4つのロザリオの神秘の一つひとつに、イコンや美しい絵画が用いられ、各神秘の黙想を深めるように配慮されています。
一人でロザリオを唱えるときは、各ページを広げ、その絵を眺め、深めの言葉を読み、ロザリオを唱えることもできmす。
グループで祈るときには、一人のリーダーが、ゆっくりと各黙想の部分と朗読部分を読みます。
それからロザリオをみんなで唱えるのです。
著者も訳者も「聖ペトロ・聖パウロ労働宣教者会」に属する会員で、特に、著者のレミ・オード神父様は、日本で労働者の間に共に住み、1983年から日本で労働修道士として埼玉県の労働者の間で、宣教活動をなさっている司祭です。
尚この本の購入にはレミ神父のメールアドレス( remitokorozawa@gmail.com ) へ直接注文すると、税金と送料無しの原価の1800円で送って下さいます。是非ご購入をお考え下さい。

今日はキリスト教のロザリオとは何かを説明し、あわせて「ロザリオ、信仰の花束」という本をご紹介しました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

「不思議な花、煙の木の花をまた見つけました」

2019年06月18日 | 写真
2019年05月24日に「面白い名前、煙の木の花が満開になりました」という記事を掲載しました。
その花を一昨日また見つけたのです。今度は調布市のある京王フローラルガーデンです。
1番目と2番目の写真に京王フローラルガーデンの煙の木の花をお送りいたします。
3番目の写真は三鷹市の花と緑の公園の煙の木の花です。

煙の木の花はピンクの花です。煙のように見えるので煙の木と言うそうです。
英語ではスモークツリーと言います。
この木はウルシ科 の ハグマノキ属の木です。
初夏に咲く花木の代表で、ヨーロッパから中国に分布します。
枝先につく花は長さ約20cmで多数枝分かれし、伸びた花柄が遠くからは煙がくすぶっているように見えるのです。
煙の木の花をお楽しみ頂けたら嬉しく思います。





欧米人の人権とアジア的人権の違いを分かり易く書くと

2019年06月18日 | 日記・エッセイ・コラム
人権とは何でしょうか?あなたは明快に説明出来るでしょうか?
よく人権は「人間が人間らしく生きる権利で全ての人間が持っている権利」と言われています。この言い方は抽象的で意味が分かりません。
そこで人間が人間らしく生きる権利を次のように具体的に書いてみます。
(1)生きるために必要な最低の衣食住を獲得する権利。(個人の財産権も含む)
(2)政治家を投票によって自由に選らべる権利。
(3)政府による検閲が無く新聞やテレビが自由に政治的発言をする権利。
(4)デモや集会を自由にしても良い権利。
(5)職業を自由に選べる権利。
(6)外国旅行を自由にして良い権利。
(7)移住を自由に選らべる権利。
(8)同性婚も含めて結婚相手を自由に選らべる権利。
(9)どんな宗教でも選らべる権利。
(10)宗教的戒律に従わない権利。
(11)お葬式や墓の形式を自由に選らべる権利。
(12)その他いろいろな個人の権利。

この様に具体的に書き出してみると人権にはいろいろな種類があって人権と纏めて議論することの間違いが明快に分かります。
それでは欧米人の考える人権と独裁国家の人々とイスラム教国の人々の人権を別けて書くと次のようになります。
(1)欧米人の考える人権とは上記の(1)から(12)の全て。
(2)軍事独裁国や共産党独裁国の人権は上記の(2)(3)(4)は厳禁されます。
(3)イスラム教国では上記の(9)(10)(11)は当然ながら厳禁されます。
尚その他の(5)(6)(7)(8)のような項目は皆様ご存知のように国々のよって差異があります。

このように具体的に書くと欧米人の考える人権は絶対的な価値が無く重要でないとも考えられます。
つまり欧米人の考える人権はアジア人の考える人権とは非常に違うのです。
この主張を強く宣言したのが1993年の「バンコク宣言」です。
人権の普遍性に真っ向から対立するこの主張は次のようなものです。
(https://www.hurights.or.jp/japan/learn/q-and-a/2010/03/post-10.html )
冷戦後、はじめて開催される「世界人権会議」の準備のため、アジアで開かれた地域会合で、いくつかの国の政府代表者が「アジアには欧米とは異なる人権の考えがある」と強力に主張したのです。
その結果、人権とは相対的なもので、アジアでは国家の社会権の実現が優先され、個人より集団の発展の権利が優先されるべきだという主張に賛同が集まったのです。
そして人権は国内問題であるから欧米や外部の介入は許されるべきではないという主張が強くなされたのです。
この結果この主張を書いた「バンコク宣言」が採択されたのです。
これらが「アジア的人権論」と呼ばれる考え方なのです。
この「アジア的人権論」が出来た原因には次の2つの深い理由があるのです。
(1)発展途上のアジア諸国では欧米人の考える人権では内戦が起き餓死者が多くなるという切実な理由。
(2)欧米人の考える人権はイスラム教や仏教やヒンズー教に違反している。
例えばお釈迦さまはこの世の全ては空なのだから私欲を捨てて悟りの境地へ入れと言いました。私欲を満足させるような人権は捨てるべきなのです。
「バンコク宣言」はアジア人の叫びなのです。

しかし私は最後に1961年に始まったアムネスティの人権の考え方の普遍的重要性を強調したいと思います。
アムネスティ・インターナショナルは世界中で起きている人権侵害の存在を知り、「苦しんでいる人を助けたい」と願う人びとが集まり結成されたのです。
誰もが紛争や貧困、拷問、差別などの人権侵害で苦しむことのない世界の実現を目指しているのです。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/アムネスティ・インターナショナル )
独裁政権下のポルトガルで学生2人がカフェで「自由のために!」と、乾杯したために逮捕されたことに対して、1961年5月28日の新聞に英国の弁護士、ピーター・ベネンソンが記事を投稿したことをきっかけに多数の人々の支持を得て発足したのです。
その組織は国際連合にならって編成されており事務総長が組織全体の総責任者となっています。
1976年にエラスムス賞を受賞し、1977年にはノーベル平和賞を受賞しました。また翌年の1978年には国連人権賞も受賞しています。
アムネスティを私が讃える理由はその活動が一切の政治権力と関係なく「苦しんでいる人を助けたい」という願で行っているからです。
この政治的中立性故に、幾つかの国々の政治権力者がアムネスティを恐れています。

今日の挿し絵代わりの写真は昨日小金井公園で撮ったタチアオイの花です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)