夏の花、海岸に咲く浜木綿(はまゆう)の写真をお送りします。
写真の出典は、https://www.pmiyazaki.com/flower/hamayuu/ などです。
柿本人麿の歌、万葉集、巻四(四九六)
み熊野の浦の浜木綿 百重(ももえ)なす心は思へど直(ただ)に逢はぬかも
(み熊野の浦の浜木綿のように幾重にも君を想うけれど実際に逢うことは出来ないでいるよ。 )
「み熊野」は牟婁(むろ)で現在の三重と和歌山の両県の総称です。
浜木綿(はまゆふ)は葉が幾重にも重なっているのでそれを譬えに出して、「浜木綿のように幾重にも幾重にも君を想っているけれど…」と表現したものです。