後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「珍しい花(4)タイツリソウの花の写真」

2022年11月03日 | 写真
珍しい花の(4)タイツリソウの花の写真をお送りいたします。

タイツリソウは、中国原産のケシ科コマクサ属の宿根草です。花の形が鯛を吊り下げたようだというので、その名がついています。この花を鯛と見立てたのは、なかなか面白いと思います。
別名をケマンソウと言いますが、仏前を飾る金属製のつくりものである「華まん」に花の形が似ているところから付けられています。
写真の出典は、https://flower365.jp/13/112.html です。


「晩秋の北アルプス連峰の山麓風景」

2022年11月03日 | 写真
晩秋の北アルプス連峰の山麓の風景写真をお送りいたします。

晩秋の北アルプス連峰の山ろくの風景写真をお送りいたします。
写真の出典は、https://ganref.jp/.../mon.../portfolios/photo_detail/1543239 です。


「北海道の魅力(7)異国情緒豊かな函館の古い教会」

2022年11月03日 | 日記・エッセイ・コラム

函館は江戸時代から松前、江差とともに「松前三港」または「蝦夷三湊」と呼ばれ海産物の集積地として栄えてきた町です。安政元年、1854年に幕府は函館と下田の開港します。安政6年、1859年には長崎、横浜とともに日本国内初となる対外貿易港として開港しました。始めは函館でも長崎の出島方式の外人居留地が計画されましたが、失敗に終わって市中に外人が混在して住むことになったのです。それが異国情緒豊かな街並みとして残りました。そんな訳でロシア正教やカトリック教会やプロテスタント教会が多く建っています。

今日は異国情緒豊かな函館の古い教会や修道院を写真とともにご紹介したいと思います。2012年6月に、函館郊外の湯の川温泉に3連泊し、車で丁寧に回りながら撮った写真です。


1番目の写真は函館のカトリック元町教会です。
1859年(安政6年)にフランス人の司祭、カション神父によって建てられた古い教会です。
このカトリック元町教会は、以後、3度の火事にあいます。現在、数多くの観光客が訪れる建物は1924年(大正13年)に出来たものです。

2番目の写真はカトリック元町教会の中の祭壇の写真です。 3番目の写真はカトリック元町教会の内部に飾ってある14個の彫刻の一つです。この教会の中央祭壇と、会堂の内壁に飾ってある14個の木造彫刻はイタリアのチロル地方の作品です。ときのローマ法王ベネディクト15世が寄贈してたものです。力強い作品です。美しい作品です。この教会全体が調和を持った一個の美術的な作品になっています。 4番目の写真は教会の内部に飾ってある14個の彫刻の三つです。明治維新の起きる前の江戸時代の末期に建てられた教会です。キリシタン禁教は明治政府になってから7年間も続けられたのです。
ですから教会が出来ても隠れキリシタンは訪れることは出来ませんでした。
そんな古い時代に函館のカトリック教会が造られたのです。

5番目の写真はロシア正教のハリスト函館教会の写真です。1860年(安政6年)に建てられました。司祭は1861年に来日したニコライ・カサートキンでした。ニコライは東京にニコライ堂を建て終生日本に住んで、日本の土になりました。ロシア正教を基礎にして日本正教会を作ったのです。
彼は日露戦争が起きても、日本に踏みとどまって日本人信者の為に盡したのです。亡くなった時には明治天皇から花輪が贈られ、上野の谷中の墓地の土になったのです。

6番目の写真は函館のロシア正教の外人墓地です。写真の海を見ている人が家内です。
函館に行ったら是非外人墓地もご覧下さい。函館の東南の小高い岬にあります。故郷を遠く離れ異郷に眠る人々の冥福を祈ると何故かロマンチックな気分になります。皆 海に向かって建てられています。 7番目の写真は函館の近くの当別にあるトラピスト修道院です。周囲の風景が良いので何度も行きました。函館から車で30分くらいの所です。1894年(明治27年)に函館にいたベルリオーズ司教がトラピスト会総長に日本に創立の可能性を打診したのが始まりでした。そして信徒により函館の郊外の当別の原野が寄進され、1896年(明治29年)に建てられました。    8番目の写真はトラピスト修道院の裏にある古い木造の牛小屋です。この前が放牧地になっていてホルシュタイン種の牛が数頭牧草を食べていました。当別修道院で作られたバターやクッキーは有名です。
さて私が好きな教会は、北ヨーロッパ風のゴチック建築で、内部が縦長で、祭壇にイエス様やマリア様が美しく飾ってある古い感じの教会です。
停年後は時間に余裕があるので家人とともに国内旅行をよくしました。
旅先ではカトリック教会を訪問するようにしています。巡礼というほど堅苦しい気持ちでなく、観光のような気楽な気分で行きます。
カトリック教会では常に、正面の扉が開いていて誰でも歓迎しています。内部に静かに入り、しばしお祈りをします。そして教会の中をゆっくり見て回るのです。
沢山のカトリック教会へ行きました。私が好きだと感じた教会は、今日ご紹介した函館のカトリック元町教会の他にもいろいろあります。
長崎の大浦天主堂と浦上天主堂、五島列島の古風な教会、火事になる前の山口市にあった聖ザビエル記念聖堂、カトリック津和野教会、改築前の東京の聖イグナチオ教会、山形県のカトリック鶴岡教会などです。
明治維新の起きる前の江戸時代はキリシタン禁教は厳しく、明治政府になってから7年間もキリシタン禁教が続けられたのです。
新しい明治政府になってからもキリシタンが逮捕され、遠方に流され、多数の死亡者も出たのです。
特に九州の大浦では多数の隠れキリシタンが逮捕され本州の各地の僻地へ送る流罪になったのです。津和野のように、流された先の人々によって殺された例も多いのです。
明治政府がキリシタン禁止の高札を完全に撤去したのは1875年なのです。ですから教会が出来ても隠れキリシタンがそこを訪れることが出来ませんでした。
そんな古い時代に函館のカトリック教会が造られたのです。函館観光に行ったら是非、カトリック元町教会もご覧下さい。
今日は異国情緒豊かな函館の古い教会や修道院を写真とともにご紹介致しました。
れはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)