抽象画を好きな人は多くはいません。何を描いてあるか分からないからから面白くないのです。しかし私はそんな抽象画を楽しむ方法を身につけています。
抽象画の色彩とその配置だけを虚心に楽しむのです。何も考えずに感覚的に楽しむのです。上手に描いた抽象画は美しいものです。
今日は抽象画を初めて描いたピート・モンドリアン画伯と彼の作品をご紹介したいと思います。
ピート・モンドリアンという画家は近代の抽象絵画を描いた画家の一人です。キュビズムから影響を受け、独自の美術理論を追求し抽象絵画を完成させた人物としてよく知られています。
ピート・モンドリアンは19世紀末から20世紀に活躍したオランダの画家です。1920年ごろに「新造形主義」と呼ばれる美術理論を提唱した人物としてもよく知られています。面倒な美術理論はさておき写真にしたがって話を進めます。
1番目の写真はピート・モンドリアンです。1872年生まれ、 1944年没。
オランダ出身の画家でワシリー・カンディンスキーと本格的な抽象絵画を描いた最初期の画家でした。
2番目の写真は「赤、黄、青のコンポジションC」です。何も考えずに感覚的に楽しんで下さい。
3番目の写真は「ブロードウェイ・ブギ・ウギ」です。
1943年に完成したモンドリアン晩年の傑作です。アメリカに移り住んだモンドリアンが、初めてジャズの「ブギ・ウギ」を聞いたときに触発されて作られた作品であるといわれています。
4番目の写真はコンポジションシリーズの一つの作品です。コンポジションシリーズの作品は、垂直線と水平線で区切られた面に赤、黄、青の原色を配置するといった抽象表現が特徴的です。女性のワンピースとなっても素敵です。
5番目の写真は単純で平面化された表現の作品です。何も考えずに感覚的に楽しんで下さい。
6番目の写真は色の重なりによるリズム感のある作品です。
モンドリアンはジャズやブギウギなどのリズム感の強い音楽やダンスが好きな人物でした。コンポジションシリーズの作品にも、そのリズム感がよく表れています。しかし私には分かりません。
7番目の写真はモンドリアンの作品が鑑賞できる京都国立近代美術館です。
1903年制作の「へイン湖畔の樹」や1916年制作の「コンポジション(プラスとマイナスのための習作)」、1929年制作の「コンポジション」が所蔵されています。国内でモンドリアンの作品を鑑賞できる貴重な施設です。
如何でしたか。彼の作品は見てて楽しいです。心地良い美しさが響いています。何故か深い芸術性を感じます。
今日は抽象画を描いたピート・モンドリアン画伯と彼の作品をご紹介しました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)