今日は白馬東急ホテルと周囲の美しい風景をご紹介いたしたいと思います。
我が家の子供達がまだ小さかった頃、信濃大町の奥、木崎湖や青木湖のさらに奥の白馬東急ホテルに数回泊りました。そのホテルはスイスの山岳ホテルのような三角屋根の木造でした。
部屋は2階で、縦型の窓がついていました。バルコニーの椅子に座って眺めると、芝生に覆われた広い庭の向こうは森になっています。ヨーロッパの古いホテルのような雰囲気でした。
そのホテルから暗い森の中を歩き、崖の道を下るとゴンドラの駅があり八方池まで登れたのです。そ八方池まで登る道からは、八方尾根の向うに広がる白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華岳などがパノラマのように見えたものです。それは私どもにとっては印象深い旅でした。写真でこのホテルの様子を示します。
1番目の写真は白馬東急ホテルです。後ろの山々は白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華岳などです。
2番目の写真はホテルの庭から見た客室です。
3番目の写真は泊った客室の写真です。バルコニーに出て庭の向こうの山々を見ながらビールを何度も飲んだものです。
このホテルは自然に囲まれサービスも上質なのですっかり気に入りました。その後数回この白馬山麓のホテルに泊まりました。
家内の両親と一緒に泊ったこともありました。家内の父は坂倉準三氏の設計した三角形の屋根の姿が大変気に入ったようでした。また母もフレンチのコースも美味しいと喜んでくれました。

4番目の写真はこのホテルのフレンチのコースです。
それらの思い出が懐かしく、2013年に久しぶりに白馬駅へ直行する特急あずさに乗りました。一泊二日の小さな旅でした。
特急あずさが青木湖を過ぎ白馬駅に近づくと車窓からは残雪に輝く白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳が見えてきます。
一番高い白馬岳が右端に低く見えるのは車窓から一番遠方にあるからでしょうか。ここまで来ると白馬駅はもうすぐです。
白馬岳に登り、その日本一の大雪渓を渡るのが私の学生時代からの夢でした。白馬の大雪渓という文字を見るたびに血が湧いたものです。しかし遂に行けませんでした。
東急ホテルに着いて中庭に入って見るとそこには45年前と同じように芝生が広がっています。樹木が45年間で大木になっていて部屋を暗い緑色に染めています。改築され雰囲気が少し変わっていましたが、家内と懐かしいと話し合いました。45年の時間の経過の間にいろいろな苦しみや喜びがあったものだと感慨深い思いをしながらバルコニーから庭を見下ろしていました。
ホテルの前からいきなり森に入り、小道を歩いて崖をくだると八方尾根へ上がるためのゴンドラの駅へ行けます。
5番目の写真は八方尾根に上がるゴンドラです。
このゴンドラの終点は標高が1400mと高く、その大きな展望台からは北に戸隠山や飯綱山まで見えます。空気が澄んでいれば浅間山や八ヶ岳、南アルプスの峰々や富士山まで見えるそうです。ゴンドラの駅の周辺は青草の茂るスキー場です。
6番目の写真はゴンドラの終、標高1400mの展望台です。残雪に輝く白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳が見えています。
ゴンドラの終点の兎平からさらにスキー用のリフトを2つ乗りつなぎ、そこから90分登れば八方池です。
7番目の写真は八方池です。健脚だった頃は何度か八方池まで登ったものです。
2013年に行った最後の白馬東急ホテルへの旅でした。あれから11年、もう白馬山麓は遠方すぎて行けませんが、白馬東急ホテルのことは絶対に忘れません。
今日の7枚の写真は、「夏の白馬東急ホテルの写真」を検索して出て来た多数の写真から選び、お借り致しました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)