今日は実に楽しいニュースと暗いニュースを一つずつご紹介します。
皆様は小学校5年生(11歳)福地啓介君がセロゲームの世界チャンピオンになったという微笑ましいニュースをご存知と思います。
それまでの最年少チャンピオンは1982年に15歳でチャンピオンになった谷田邦彦君でした。彼はその後、大型旅客機の機長になって働いていました。
この谷田邦彦さんが操縦する旅客機に新しいチャンピオンの福地啓介君が乗ってヨーロッパから帰って来たのです。
その時、谷田邦彦機長がアナンスで新しいチャンピオンの福地啓介君がこの飛行機に乗っていることを告げたのです。そうして機長自身は1982年以来、世界の最年少チャンピオンだったことも報告したのです。
何と微笑ましいニュースではありませんか! 以下にこのニュースを示します。
「オセロ優勝者に前記録保持者の機長がサプライズ」
2018年10月16日、https://www.yomiuri.co.jp/national/20181016-OYT1T50090.html
チェコで開催された第42回世界オセロ選手権で最年少優勝記録を更新した小学5年福地啓介君(11)に、帰国便の全日本空輸(ANA)がサプライズ祝福し、話題になっている。
福地君の帰路の経由地のドイツ・デュッセルドルフ空港で、「オセロの世界チャンピオンに、この飛行機をご利用いただいています」との機内アナウンスが流れた。
声の主は機長の谷田邦彦さん(51)。
谷田さんは、こう続けた。「以前の記録は私自身が1982年に打ち立てた15歳という記録。今回、大幅な更新。快挙でございます」
谷田さんは1982年の第6回世界大会で15歳で優勝。これまでの記録保持者だった。
福地さんは12日までチェコの首都プラハで開かれていた第42回大会で優勝し、この便で帰国の途にあった。
一般社団法人日本オセロ連盟によると、1982年の第6回大会の優勝者は15歳の谷田邦彦さんだった。
ANAの広報担当者は「福地君と日本選手団が乗るのを知り、前のチャンピオンの谷田機長を配置しました。アナウンスは本人の機転」と話した。機内の様子はツイッター上で紹介され、「いい瞬間に立ち会う事ができました」といった乗客らの反響が広がっている。
1番目の写真は小学5年福地啓介君(11歳)と51歳の機長の谷田邦彦さんの写真です。
それにしても何故日本の少年がオセロに強いのでしょうか?日本には昔からハサミ将棋があるからでしょうか?
オセロゲームは日本人が考え出したゲームだからでしょうか。
余談ながらオセロをすると妻が勝ってしまうので私は悔しいのでハサミ将棋もオセロもしないことにしています。
次のニュースは暗く奥深いニュースです。
絶対王政のサウジアラビアの反体制記者がトルコにあるサウジアラビアの大使館内で殺されたというニュースです。これはイスラム教国には人権も報道の自由も無いことを公に示した重大なニュースです。
欧米のマスコミは大騒ぎをしていますが、例によって人権意識の弱い日本では詳しくは報道されていません。
以下の報道で注目すべきことが二つあります。
1、サウジアラビア当局者の一団が館内に入った約1時間後に、トルコの捜査員たちが中に入ったのです。
これはサウジアラビア当局者が証拠物件を持ち去ったことを暗示しています。
2、トランプ大統領はサウジアラビアのサルマン国王をかばい、サウジアラビア人記者は「行きずりの殺し屋」に殺害されたのではないかと述べた というご粗末な発表をしていることです。サウジアラビアの大使館内へ「行きずりの殺し屋」がどうやって入れたのでしょうか?
ご粗末な発表です。日本のマスコミはこの2点を詳しく報道していません。
「サウジ、記者死亡認める準備か=トルコの総領事館捜索」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018101600829&g=int
CNNが複数の関係筋の話として報じたところによれば、サウジ当局はカショギ氏をトルコ国外に連れ去ろうとしていた。総領事館内で誤った形での尋問が行われ、死亡させてしまったという趣旨の報告書を準備しているという。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙も「サウジは誤って殺害したという声明を出すことを検討している」と報じた。
トルコ警察は15日から16日にかけ、総領事館の捜索を行った。
ロイター通信によると、エルドアン大統領は16日、捜索では有毒物質などを探したものの「上から塗装され、消されてしまっていた」と述べた。今後、領事公邸でも捜索が行われるという。
2番目の写真は15日、トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館に到着したトルコ捜査当局(AFP時事)の一行でし。トルコ捜査当局はサウジアラビアの捜査員が入った1時間の後に入館が許されたのです。
カショギ氏は、ワシントン・ポスト紙のコラムニストとしてサウジ政府を批判してきた。ポスト紙は、サウジのムハンマド皇太子がカショギ氏の拘束作戦を命じていたと報じていた。
(2018/10/16)
もう一つ関連の報道を示します。
「サウジ記者「殺害」疑惑、トランプ氏は「行きずりの殺し屋」のせいではないかと」
2018年10月16日、https://www.bbc.com/japanese/45872374
トランプ米大統領は、失踪のサウジアラビア人記者は「行きずりの殺し屋」に殺害されたのではないかと述べた
サウジアラビア政府に批判的だった同国の著名記者が殺害されたのではないかという問題で、トランプ米大統領は15日、「行きずりの殺し屋」のせいではないかと発言した。
サウジアラビアのサルマン国王と電話会談後に記者団を前にしたトランプ大統領は、カショジ記者がなぜ行方不明になったかについて国王はまったく何も知らないと断言したことを明らかにした。
トランプ大統領は記者団の質問に答えるなか、サルマン国王は「非常に強く断固として」何も知らないことを強調したと述べた。
「どうやら行きずりの殺し屋じゃないかという感じが、僕にはした。誰にも分からないよ」と大統領は述べたが、発言の根拠は示さなかった。
サウジ当局の当初の目的はカショジ記者の拉致だったが、尋問中に死なせてしまったのだという。
15日午後にはトルコの鑑識捜査員がサウジアラビア総領事館の中に入った。
カショジ記者が失踪して以来、トルコの捜査員が総領事館内に入るのは初めて。サウジアラビア当局者の一団が館内に入った約1時間後に、トルコの捜査員たちが中に入った。
3番目の写真はサウジアラビアのメッカのカアバ神殿です。
サウジアラビアは国際人権規約(自由権、社会権)に批准しておらず、厳格にシャリーアを執行する姿勢に対して、欧米諸国から批判が何度もなされて来ました。
しかし、批判国に対する石油輸出停止などの経済制裁がたびたび実行されているため、これらの報復を恐れて国交断絶や経済制裁などを発動する先進国は皆無となっているのです。
また中東有数の親米国家であることから、アメリカ合衆国は、アメリカ中央軍の部隊を駐留させて中東の反米諸国を牽制している事情もあって、トランプ大統領はサルマン国王をかばうのです。奥深い困った問題なのです。
兎に角、イスラム教の国々での人権侵害は憂慮に堪えません。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
皆様は小学校5年生(11歳)福地啓介君がセロゲームの世界チャンピオンになったという微笑ましいニュースをご存知と思います。
それまでの最年少チャンピオンは1982年に15歳でチャンピオンになった谷田邦彦君でした。彼はその後、大型旅客機の機長になって働いていました。
この谷田邦彦さんが操縦する旅客機に新しいチャンピオンの福地啓介君が乗ってヨーロッパから帰って来たのです。
その時、谷田邦彦機長がアナンスで新しいチャンピオンの福地啓介君がこの飛行機に乗っていることを告げたのです。そうして機長自身は1982年以来、世界の最年少チャンピオンだったことも報告したのです。
何と微笑ましいニュースではありませんか! 以下にこのニュースを示します。
「オセロ優勝者に前記録保持者の機長がサプライズ」
2018年10月16日、https://www.yomiuri.co.jp/national/20181016-OYT1T50090.html
チェコで開催された第42回世界オセロ選手権で最年少優勝記録を更新した小学5年福地啓介君(11)に、帰国便の全日本空輸(ANA)がサプライズ祝福し、話題になっている。
福地君の帰路の経由地のドイツ・デュッセルドルフ空港で、「オセロの世界チャンピオンに、この飛行機をご利用いただいています」との機内アナウンスが流れた。
声の主は機長の谷田邦彦さん(51)。
谷田さんは、こう続けた。「以前の記録は私自身が1982年に打ち立てた15歳という記録。今回、大幅な更新。快挙でございます」
谷田さんは1982年の第6回世界大会で15歳で優勝。これまでの記録保持者だった。
福地さんは12日までチェコの首都プラハで開かれていた第42回大会で優勝し、この便で帰国の途にあった。
一般社団法人日本オセロ連盟によると、1982年の第6回大会の優勝者は15歳の谷田邦彦さんだった。
ANAの広報担当者は「福地君と日本選手団が乗るのを知り、前のチャンピオンの谷田機長を配置しました。アナウンスは本人の機転」と話した。機内の様子はツイッター上で紹介され、「いい瞬間に立ち会う事ができました」といった乗客らの反響が広がっている。
1番目の写真は小学5年福地啓介君(11歳)と51歳の機長の谷田邦彦さんの写真です。
それにしても何故日本の少年がオセロに強いのでしょうか?日本には昔からハサミ将棋があるからでしょうか?
オセロゲームは日本人が考え出したゲームだからでしょうか。
余談ながらオセロをすると妻が勝ってしまうので私は悔しいのでハサミ将棋もオセロもしないことにしています。
次のニュースは暗く奥深いニュースです。
絶対王政のサウジアラビアの反体制記者がトルコにあるサウジアラビアの大使館内で殺されたというニュースです。これはイスラム教国には人権も報道の自由も無いことを公に示した重大なニュースです。
欧米のマスコミは大騒ぎをしていますが、例によって人権意識の弱い日本では詳しくは報道されていません。
以下の報道で注目すべきことが二つあります。
1、サウジアラビア当局者の一団が館内に入った約1時間後に、トルコの捜査員たちが中に入ったのです。
これはサウジアラビア当局者が証拠物件を持ち去ったことを暗示しています。
2、トランプ大統領はサウジアラビアのサルマン国王をかばい、サウジアラビア人記者は「行きずりの殺し屋」に殺害されたのではないかと述べた というご粗末な発表をしていることです。サウジアラビアの大使館内へ「行きずりの殺し屋」がどうやって入れたのでしょうか?
ご粗末な発表です。日本のマスコミはこの2点を詳しく報道していません。
「サウジ、記者死亡認める準備か=トルコの総領事館捜索」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018101600829&g=int
CNNが複数の関係筋の話として報じたところによれば、サウジ当局はカショギ氏をトルコ国外に連れ去ろうとしていた。総領事館内で誤った形での尋問が行われ、死亡させてしまったという趣旨の報告書を準備しているという。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙も「サウジは誤って殺害したという声明を出すことを検討している」と報じた。
トルコ警察は15日から16日にかけ、総領事館の捜索を行った。
ロイター通信によると、エルドアン大統領は16日、捜索では有毒物質などを探したものの「上から塗装され、消されてしまっていた」と述べた。今後、領事公邸でも捜索が行われるという。
2番目の写真は15日、トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館に到着したトルコ捜査当局(AFP時事)の一行でし。トルコ捜査当局はサウジアラビアの捜査員が入った1時間の後に入館が許されたのです。
カショギ氏は、ワシントン・ポスト紙のコラムニストとしてサウジ政府を批判してきた。ポスト紙は、サウジのムハンマド皇太子がカショギ氏の拘束作戦を命じていたと報じていた。
(2018/10/16)
もう一つ関連の報道を示します。
「サウジ記者「殺害」疑惑、トランプ氏は「行きずりの殺し屋」のせいではないかと」
2018年10月16日、https://www.bbc.com/japanese/45872374
トランプ米大統領は、失踪のサウジアラビア人記者は「行きずりの殺し屋」に殺害されたのではないかと述べた
サウジアラビア政府に批判的だった同国の著名記者が殺害されたのではないかという問題で、トランプ米大統領は15日、「行きずりの殺し屋」のせいではないかと発言した。
サウジアラビアのサルマン国王と電話会談後に記者団を前にしたトランプ大統領は、カショジ記者がなぜ行方不明になったかについて国王はまったく何も知らないと断言したことを明らかにした。
トランプ大統領は記者団の質問に答えるなか、サルマン国王は「非常に強く断固として」何も知らないことを強調したと述べた。
「どうやら行きずりの殺し屋じゃないかという感じが、僕にはした。誰にも分からないよ」と大統領は述べたが、発言の根拠は示さなかった。
サウジ当局の当初の目的はカショジ記者の拉致だったが、尋問中に死なせてしまったのだという。
15日午後にはトルコの鑑識捜査員がサウジアラビア総領事館の中に入った。
カショジ記者が失踪して以来、トルコの捜査員が総領事館内に入るのは初めて。サウジアラビア当局者の一団が館内に入った約1時間後に、トルコの捜査員たちが中に入った。
3番目の写真はサウジアラビアのメッカのカアバ神殿です。
サウジアラビアは国際人権規約(自由権、社会権)に批准しておらず、厳格にシャリーアを執行する姿勢に対して、欧米諸国から批判が何度もなされて来ました。
しかし、批判国に対する石油輸出停止などの経済制裁がたびたび実行されているため、これらの報復を恐れて国交断絶や経済制裁などを発動する先進国は皆無となっているのです。
また中東有数の親米国家であることから、アメリカ合衆国は、アメリカ中央軍の部隊を駐留させて中東の反米諸国を牽制している事情もあって、トランプ大統領はサルマン国王をかばうのです。奥深い困った問題なのです。
兎に角、イスラム教の国々での人権侵害は憂慮に堪えません。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)