カリン姫が泊まりがけでやってきた
お昼ごはん何処にしようか?
普段、余り縁がない、外食に回転寿司は異口同音で決まった。
かんかん照りの炎天下、じじいのペースで余り、余り歩かせるなの外野のお注進があったが、日野バイパス沿いの急坂の下、魚専門の大型店舗、 角上魚類にまで足延ばす。
バイパス上にバンバン走る坂の下、真っ赤な文字の「上」の看板は手の届くところにあるが、歩くと結構の距離がある。行きは一気に坂を下るが、帰りは胸付八丁、休みがてらふと振り返ると、バイパス上の群れなす車列と市街地の様子が俯瞰できる。
誕生して間もないバイパスは国立ICに通じ、都心と多摩地区を結ぶ、物流幹線となり車の流れが絶えることなく、色々店が誕生しているが、角上魚類もその一つである。
何よりも日本人の魚好き、新潟から新鮮な魚を直送、店から手に提げる袋の中身は折り詰め寿司であろうか・・・。
角上魚類で買い物をして、坂に登って、目の前の回転すしへ辿り着く。他にお店もないこともあって、人通りが少ないが時間になると、家族連れ、ママ友、連れ合いが次々と吸い込まれてゆく。
座席の予約。カウンター前に長椅子が用意されているが、スムースに人が流れ此処で滞留すること無く、カウンター越しに、指定番号の席が案内される。
テーブル越しに、次から次へと、多種に渡る握り寿司が、席の前を通りすぎてゆく。
目の前に用意されたタブレッド端末、手でタッチすると、お好みのメニュウーが種類別に階層化され、そこから、お好みの握りを選択する。
オーダー確定までワサビの有り無しを指定できる。
「さ~て、何にしようか、」彩り豊かなメニューに、目移りして、中々選べない。
スマホで使い慣れたタッチ操作も鮮やかに、戸惑いもなく、選んでゆく。
選んだにぎりが集積され、注文した状況がご覧のように画面上に表記される。
馬蹄形のコンベアーは暖簾越しに料理室に結ばれ、くるくる廻っている。
のれんの向こう側は機械化され、寿司職人がどのように関わっているのか、企業機密で全く伺うこと知れない世界であるが、見てみたい世界である。
新鮮さを売りにする、何百種類のネタを注文に応じて、余り待つこともなく次々に出せる魔法のからくりは庶民でも手を出せる一貫、100円の世界を実現した。
専門的な寿司職人の仕事を機械がやってのける、究極のオートメーションは日本人の食の文化を護り安く楽しめる、英知から生まれた回転寿司なのであろう。
やがて「目の前にやってくるよ」と言う配送のメッセージが、画面から流され、その姿が何時現れるか、目を見張る。コンベア上から、ゆるりとやってくる注文品とお対面、器とセットで自席に受け取る儀式で、スムースにお腹に納まる。
カリン姫は焼きとろサーモンが好きのようで、美味しそうに食べる。爺はビールにやはりトロが言うに言われぬ美味い味、至福の一時であった。
かってはカウンター越しに、寿司職人の威勢の良い、握りを腹に収め、上がりで恐れ戦きながらの高額なお勘定に、おどおどした時代から、気軽に寿司を食べられるようになったのだはなかろうか・・・。
I love susi( ^_^)/□☆□\(^_^ )
夏休みもよろしくです