小江戸と言われる歴史の佐原を一回りしたのが昨年(2011)の11月のことであった。
舟を操る、深い笠を被り、頬っ被りで隠した着物姿のお姉さんは真っ白い素肌の乙女姿を勝手に想像してしまった。素顔がどうしても気になる。ドギマギしながら下から見上げると、タオルの内側は日焼けし、かなり風化した何十年前の素朴なお姉さんであった。
そんな他愛のないことに佐原の街並みを楽しんだのが昨日のことのようであった。それが、あの3.11で夢吹っ飛んだ。当時の姿と現地からの速報を対比して、見たが改めてこの震災の大きさを思い起こされた。
時間をかけての手打ち蕎麦を食べたのが此処、小堀屋本店であった。
明治33年の建物と言われているが、両隣も時代を背負った、佐原を代表する建物であった。
隣接の家含め、二階の屋根瓦が崩れ落ちている。その落ちた瓦が、1階の屋根にリバウンドして、道端に落下している。
その地震の激しさを物語るが、せめての救いは建物が倒壊しなかったことであろう・・・。
既に補修用の梯子がかけられ、街並みの復旧にかかっている。
江戸風情が残る小野川沿岸の風景を見ながら、観光遊覧船が走った川面の姿である。
その川も護岸の石垣が崩れ、防御柵も落ちている。
道路も波うち、損壊している
大震災により、深い傷を負いながら町並み景観はかなり崩れた。
江戸の街並みや小野川沿岸、かなりのダメージであるが、早期の補修で再びの復元を期待したい。
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