一本のたすきにかけて箱根制覇の夢を追って抜きつ、抜かれつのかけっこをする、ある種単純な団体競技。駅伝と言われる日本古来の伝統文化から生まれるスリリングなドラマに老いも若きも、今年も沸き返った。
ちょっと歩けばその生の姿を見られる。「行こうか?ゆこう!!」御馳走と酒に明け暮れる生活で、膨れ上がる皮下脂肪に山越え、谷越えで駅伝2区の権田坂下まで、皆で歩く。
歩き始めはご覧の通り、カリン姫に手を引かれ、仲良くアカリ姫も元気よく歩いたが、途中でギブアップ、パパに抱えられた。
自転車が使えず、周辺は歩きの世界。急坂もなんのその、普段が坂の世界で鍛えられ、しっかり登坂するカリンお姉さん。
山越え、谷越え、国道1号線までの道中は結構の道のりである。
右側は保土ヶ谷、左に戸塚駅の交通標識看板の箱根駅伝の第2区の終着地点となっている1号線に出る。
カリン姫、現場で応援の旗を貰う。
沿道の一角には甘酒とお汁粉の無料サービスがボランテイアの方が行われている。早速、温かい甘酒のサービスを甘受、この冷えきった空気の中で何とも温かい志に感動する。
伊達直人を名乗るタイガーマスクの慈善寄付が全国版で大はやりではあるが、ここは、そんな着ぐるみもなく、お母さまたちの貴重な支援である。脇には募金箱、神奈川新聞、更生文化事業団に送られ、国内外で大きな災害や、北海道への車いす空の旅など寄付金を福祉活動に活かし、県内の福祉水準の向上に寄与されている。こんな心ゆきに感謝して僅かな浄財であるが、微力ながら支援を贈った。
アカリ姫も両手に旗、沿道に集まる雑踏に混じって、目の前に繰り広げられる、ショーは何だろうと、待ち構える。
選手到来を告げる、宣伝カーがやって来る。沿道の両側には応援する人で混み合い、選手の息づかいまで感じる距離まで迫り、選手との一体感を味わうのであろう。
「頑張れ~頑張れ」黄色い歓声があちこちから、あがり、目の前に通る選手にエールをおくる。早稲田を先頭に神奈川大まで20人の選手が、約5分間で、瞬く間に目の前を走り去って行った。
2区は約23㎞、平均時速は20㎞程度で、自転車のフルこぎ駆動並の速度であった。
見通しの効かない場所では、その姿を捉えても、一瞬にして視界から消え去ってしまう。
兵(つはもの)どもが夢のあと(「あぁ ここでたくさんの兵士たちが戦ったのだな」という気持ちを詠んだもの)。瞬く間に走り抜けて行った僅かな時間であるが若者たちの残像を焼き付け、歴史的な駅伝に応援と言う形で参加出来、満足した。
大手町をスタートして、大凡11時間30分のドラマを車、陸上固定、ヘリコプターの上空から、微に入り細に渡り、放送メデイアは追っかけてくれる。その僅かな5分間は瞬きの瞬間ではあるが、選手たちの足音、喘ぐ息づかいを直に聞き、「頑張れ」の声を直に伝える、一体感はメデイアには無い、感動を与えてくれる。
お正月の年中行事として、走る若者達の姿を見たさに、沿道の住民は居ても立ってもいられないのであろう。TVでは伝わらない臨場感にある種の感動を味わった。
箱根駅伝(第87回)
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