575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

風について   穴井太

2006年11月05日 | Weblog
風という字に虫がいる?

八風。風が吹くと虫が生れる。
したがって、八日にして虫は変態する。
と、辞書にあります。

風が変る。
季節が移る。
虫が生れる。
風のなかの虫は命の象徴かも知れません。

そういえば虫が騒ぐといいます。
異変を人間のなかの虫が
感じているのでしょうか?

 三月の風人買いのやさしさで  穴井太

風の妖しい力を感じさせる句です。
芭蕉も片雲の風に誘われて旅に出ています。
風には人のこころを動かす魔力があるようです。

                 (遅足)




 
コメント (2)
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