575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

短日の人みな前を見て歩く  遅足

2006年11月28日 | Weblog

中京大学の俳句講座より。


この句は、奥村晃作という人の

  次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く

を、パクッたものです。

先生の診断を、私なりに解釈して紹介します。
中七・下五のパクリは良いですが、短日はダメです。
日が短くなれば、みな忙しく歩く。
そういう風景は、多くの人がすでに持っているイメージです。
ある意味の発見がありません。
短日を生かすなら、セカセカと歩くなかに、
ふっと後を振り返るような景を捉えたほうが良いでしょう。
また、中七・下五を生かすのなら、短日ではなく、
たとえば、立冬のようなある一日の景に絞った方が。

先生からは、例えば、上五を立冬のようにある一日に
絞ったらとのお話しでした。

 立冬の人みな前を見て歩く

なるほど!
では、これはどうでしょうか?

 短日の人また前を見て歩く  遅足

やはりイマイチかな?



コメント (3)
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