中京大学の俳句講座より。
この句は、奥村晃作という人の
次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く
を、パクッたものです。
先生の診断を、私なりに解釈して紹介します。
中七・下五のパクリは良いですが、短日はダメです。
日が短くなれば、みな忙しく歩く。
そういう風景は、多くの人がすでに持っているイメージです。
ある意味の発見がありません。
短日を生かすなら、セカセカと歩くなかに、
ふっと後を振り返るような景を捉えたほうが良いでしょう。
また、中七・下五を生かすのなら、短日ではなく、
たとえば、立冬のようなある一日の景に絞った方が。
先生からは、例えば、上五を立冬のようにある一日に
絞ったらとのお話しでした。
立冬の人みな前を見て歩く
なるほど!
では、これはどうでしょうか?
短日の人また前を見て歩く 遅足
やはりイマイチかな?