福井県の九頭竜川の川岸を走っていたら
「仏御前の滝」という看板が目に入りました。
車を止めて、急な坂道を登ること10分。
見事な滝が現れました。
仏御前は、平清盛の寵愛を受けた白拍子。
同じ白拍子の祇王の紹介でした。
ところが、祇王は清盛の寵を失い、
尼となって嵯峨野の往生院に隠れ住みます。
これを知った仏御前も、祇王の後を追って
往生院で髪を落とします。
往生院は、いまの祇王寺です。
仏御前は、越前の仏原栃沢の生まれとされ、
この滝で髪を洗ったと言い伝えられています。
その仏原も、今はダムの底となっていました。
諸行無常。
帰り道、振り返ると黄葉の奥の滝はすっかり日陰に。
日かげれば仏御前の滝遠し 遅足