575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

子をうちて母の手にある鰯雲   遅足

2009年11月28日 | Weblog
 船団の中谷仁美ドクターの診断です。

子をうったら手は赤くなるのではないかと思い
10句に入れるかどうか迷ったのですが、
何度も机を叩いて実験した結果、
まだらになるかなという結論に至り選びました。
(俳句には現実との整合性も大事です)。
実際叩いてどうだったかは別として、
子を打つというインパクトの強いフレーズが最初にきて、
最後に鰯雲を持ってきてふっと力が抜けるような締め方はいいですね。
また、雲は広い空を連想させます。
それが母の思いなのだろうと想像しました。

  (ありがとうございます。手が痛かったことと思います。)



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柿通信   角寿

2009年11月28日 | Weblog
 古木の柿もすっかり色づき、葉は真っ赤。
 朝日に光っていました。実もだいぶ収穫されたようで、
 葉だけが残り、それもやがて散るでしょう。
 柿通信もこれで終わりとさせていただきます。
 ありがとうございました。


   
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真鶴や海鼠忘れて六十年   朱露

2009年11月28日 | Weblog

     横須賀から父母の里真鶴へ疎開。
     相模湾の荒磯で蚫・栄螺を採る。
     海鼠と雲丹の味を覚えた戦争中。
     平和になって磯の珍味を忘れた。


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