575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

洋梨+生ハム   鳥野

2009年11月17日 | Weblog
果物屋の店先にラ・フランスがお目見えし始めました。11月になると食べ頃です。

と、思い出すのは、山形県の小野川温泉。米沢市郊外、吾妻連峰を遠望する山里の湯です。

ここにも、ご他聞にもれず小町伝説が。父の行方を追って東北に向かう途中に発見したというもので、
謎めいて、一興。源泉78度の開湯が古いのは事実のようです。

一泊した宿で、前菜の一品にと出されたのが、生ハムで巻いたラ・フランス。
これが鄙には稀なしゃれた美味しさでした。
メロンとは一味違って、しっとりとやさしい甘さが、生ハムの塩気によく合って美味。
夫はすっかり病み付きになり、晩秋を待つほどになりました。

洋ナシはあの形も面白い。最近は肥満型のシンボルにされて残念ですが、ふっくらとチャーミング。

 ・ ラ・フランスの婉なくびれにおゆび置き良からぬ思いの生まれる夜か

                             鳥野
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月句会の投句が集まりました。    遅足

2009年11月17日 | Weblog
今回の兼題は「大根」です。

①大根の青首を抜く戦後処理
②大根がエコバックからのぞいてる
③はふはふとまず大根をほおばって
④大根とちくわの煮物今が好き
⑤長湯して鰤大根の味滲みる
⑥さらさらと月日こぼれて大根炊く
⑦大根の愁いを白く下ろしけり
⑧おでん鍋底のダイコン争奪戦
⑨古伊万里に湯気も盛らるる煮大根
⑩大根剥いて指の細さの透けるかな
⑪大根の土ついたまま朝の市

   今日は

自由題

①漆絵の鞍を伝へて蒙古王
②時雨るるを波音と聞きひとり酒
③元気かと聞くだけのTEL母の秋
④山茶花や父母眠る坂の上
⑤パンを焼く出窓に冬の日差しかな
⑥雪女気を使いつつ現れず
⑦三つなら満開という帰り花
⑧露霜や便り待たるる朱鷺の婚
⑨古都暮れて鹿鳴くころや帰らむか
⑩小康を得しとの便り秋惜しむ
⑪礼状に姉よりの柿描き添へり

さて、どの大根が選ばれるのでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする