10月29日は十三夜。栗を供えるのが慣わしの”後の月”でした。
8月の十五夜と対に見なければ、片月見といわれて、無粋とされてきました。
でも、ことしの十三夜は涙月。滲んで輪郭もはっきりしない情けないものでした。
おりから、NASAの「月面基地建設計画」の経過が発表されて、マスコミが躍っています。
予算は1050億ドルという巨額。将来は月に居住するのが目的らしい。
怪異な尖端機器を着陸させて、月面を蹂躙するこの計画は、さぞ月には迷惑なこと。いい顔ばかり見せるワケにはいかないのです。
月には、兎が住んでいて、のどかに餅を搗いています。餅搗き唄が聞こえてきませんかか。
・ やっぱり兎が、と言った人も月に発ち今宵はひとり月面図ひらく
鳥野