◎この所 もう大根で頭が一杯。エイ大根句尽しだ!!!!読み切ったら偉い。
※写真は大根彫刻です
★大根 だいこん ダイコン だいこ おおね 沢庵大根 干大根 大根干す
煮大根を 通夜の 畳の上に置く 草間時彦
ひやひやと 大根は尾より おろすべし 岡井省二
大根引き 大根で 道を教えけり 一茶 大根=だいこ
流れ行く 大根の葉の早さかな 高浜虚子
もののふの 大根 苦きはなし哉 芭蕉
両岸に 大根 洗ふ 流れ哉 正岡子規
流れ行く 大根の葉の 早さかな 高浜虚子
大根ぬきに行く畑 山にある 尾崎放哉
豪雨やむ 大根畠 にほふなり 松村蒼石 匂うなり
ぬきん出て 夕焼けてゐる 大根かな 中田みづほ
畑 大根 皆 肩出して 月浴びぬ 山口誓子
死にたれば 人来て 大根焚きはじむ 下村槐太
大根の岡の あらしや 春の空 麦水
たらたらと 日が 真赤ぞよ 大根引 川端茅舎 大根
大根の花まで 飛んで ありし 下駄 波多野爽波
大根の白さは 生きてゆく 白さ 中村明子 大根・だいこん・ダイコン
大根を洗ふとは 輝やかすこと 岡本眸 だいこん・ダイコン
★風呂吹 ふろふき (料理)
風呂吹の一きれずつや 四十人 正岡子規
風呂吹に とろりと味噌の流れけり 松瀬青青
風呂吹に機嫌の箸の のびにけり 石田波郷
風呂吹の湯気の眼鏡となりにけり 草間時彦
風呂吹の一片が出て 宴たけなわ 楠本憲吉
風呂吹の煮立ち 谷川 どっと暮る 福田甲子雄
★煮大根 ・料理
大根煮て 因襲よりは もう抜けず 千賀静子
煮ゆる 大根 農の信心 くつがへらず 加藤けい
煮大根を 煮かへす 孤独 地獄なれ 久保田万太郎
煮大根や 烏賊の 諸足 そり返り 松根東洋城
大根の苦き 夕餉の 子沢山 猿橋統流子
母の忌の 千六本の 大根汁 山下道子
大根の白さ 疑いなど持たぬ 緒方章
大根の白さが宿る 冬の陣 小笠原一郎
大根がとろりと煮えて 母の愛 藤井玄武洞
三方に乗る 大根の器量 選る 吉田凡茶
大根をご馳走にする 料理本 酒井路也
大根の葉を 家計簿が捨てさせず 鳥飼義久
同じ種 まいて 大根の 出来 不出来 王寺ハマコ
精農の賛歌 大根 真っ白い 富田譲
大根がずらり いよいよ 冬の陣 今井柳堂
★切干 切り干し 切干し きりぼし(野菜)
切り干しの味は 器用な リズムから 渡部八起
切り干しの かわく音なり 寒の水 木暮ふさ子
★春大根 春だいこん 夏大根 夏だいこん ダイコン(野菜)
春大根 お前も 苦労したそうな 小出智子
朝の膳 夏大根の 辛さ よし 森紫苑荘
たくらみを 抱けば 夏大根が からい 矢野孝二郎
大根の種 まいたかと 秋の雨 越智一水
東京へ一理 大根の種を蒔く 坂本鋼亭
大根を蒔いて 静かな 雨を聞く 中村孤舟
八朔の雨 大根を蒔くと決め 吉田凡茶
★大根の花 だいこん ダイコン(野菜)
大根の花の白さは 信じよう 竹山逸郎
大根の花 青雲を仰ぐ 位置 藤原みてい
大根の花よ あわてることはない 滝井竹郎
大根の花も 見事に咲いている 光森良
捨てられた大根 春の花をつけ 若柳潮花
大根の花は 咲いている 自己満足 関藤とし子
★その他 大根 だいこん ダイコン
大根蒔く 煙たちこめたる 盆地 細見綾子
身にしみて 大根からし 秋の風 芭蕉
ひらひらと 月光降りぬ 貝割菜 川端茅者
ぬきん出て 夕焼けてゐる 大根かな 中田みづほ 抜きん出て
大根引 大根で道を教へけり 一茶
流れ行く 大根の葉の 早さかな 高浜虚子
遠き家の また掛け足しし 大根かな 松本たかし
切干大根 ちりちりちぢむ 九十九里 大野林火 縮む
恍惚と 風呂吹の 湯気立ちにけり 草間時彦 こうこつと
水底に似たる 月夜や 花大根 三枝風伯
春大根卸し すなはち 薄みどり 鷹羽狩行
夏大根 ぴりりと親し 一夜漬 菊地トメ子
◎“大根 だいこん ダイコン”の季題:
大根 春大根 大根蒔く 貝割菜
大根引 大根馬 大根舟 大根車 大根洗ふ 大根干す 沢庵漬 茎漬 切干
おでん 風呂吹 煮大根 大根おろし 大根汁
大根焚=だいこんたき 大根市 歯固 幸木 大根注連=だいこんじめ 七草
大根の花 花大根 茎立=くくたち 春大根 夏大根