575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

薄氷の風のなすまま乱れけり  狗子

2011年03月02日 | Weblog
この句と、晴代さんの句。

  薄氷を重ね汀を風走る

ともに、風と薄氷を詠んでいます。

風走る、の句には直線、狗子さんの句には曲線を感じます。
同じような景を詠んでも、詠み手によって
対照的な句が生まれています。

乱れる、というコトバ。
見ている対象が、ばらばらになる、という意味。
世の中や、礼儀にも応用されます。
さらに、人のこころを表すのにも使われます。

つまり、薄氷の様子を描写しながら、
作者のこころをも映し出すことにもなります。

自然には直線はない、とも言われています。
(砂漠のような世界はまた違った感じかも。)
日本の自然は、なすままに乱れるものなのか?
その現象の裏に隠れている法則が自然そのものなのか?

この句、衣の裾も・・・とも読めますが。  遅足





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春暁や目の前に止る鳩雀    朱露

2011年03月02日 | Weblog
  三月二日快晴無風朝七時直前日の出。
  東の低い山並名付けて多米山脈の上。
  二階窓越し五米の枝に鳩と雀がいる。
  私が見ているのに気がついていない。

              


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