575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

うすごおりばりんとそらがうみとなり  童子

2011年03月01日 | Weblog
鏡のような一面の薄氷。
ばりん!という音とともに、青空が一瞬ののちに海(湖)に変貌。
「ばりん」というひらがな表記が良いという声がありました。
たしかに、バリンでは平凡な感じがするかも知れません。

一体、氷を割ったのは誰なのか?
子供の仕業でしょうか?
あるいは神様でしょうか?
17文字全部がひらがな、というところに
作者の意図が隠されているようです。

声にして読むと、一字一字を確認するために、ゆっくりと。
これがスロモーションのような効果をあげています。

子供の頃の思い出の一瞬なのかも知れません。

                     遅足



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素裸でゴメンナサイ   鳥野

2011年03月01日 | Weblog
最近になって執拗な腰痛にお手上げです。
歳のせい、当然のこととは言え、難儀は難儀。

説明を聞けば、人間の8割が腰痛持ちで、椎間板の劣化は10代から始まっていると言います。

この厄介な腰痛は、2足歩行を獲得した人類の宿命。
樹上生活をしていたサル類が、追われてサバンナに移り、立ち上がるという機能を持ちました。
やがて手を使うようになり、脳は大きく発達します。
ヒトはサル目ヒト科の動物。霊長類の長として君臨してきました。

それにしても、人類は進化の過程で、多くを獲得し多くを失いました。

 まるで絹織物のようなに柔らかなネコを撫でながら、思ったものです。
 サルからヒトへの進化するうち、何時なんのために、体毛を脱ぎ捨てたのだろうか、  と。

  ・ 素裸の人間と知れば侮らん金糸候黄金の毛をなびかせて

                          青井史
    (キンシコウ=金色の美しい毛を持つ貴重な動物)
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セーターの抜け毛探して弥生かな   朱露

2011年03月01日 | Weblog
    曇天無風寒い三月の朝で気が滅入る。
    片付けたヒーターを出して足を炙る。
    気味が悪いので今は血圧を計らない。
    足が暖かくなったら計ってもいいか。

             


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