ようやく春めいてきました。
荻原教室も思いなしか、伸びやか雰囲気に包まれています。
丁寧な指導で、それぞれ作品に個性も出て、「はじめての短歌」という
講座名がそぐわない程です。
題詠の題は、名古屋の地下鉄の駅名から一字というのが、現在は都道府県名からに
替わっています。
先生のお作。
「運」
・ 列島は晴れて十月どこまでもわたしはわたしのかたちを運ぶ
「所」
・ 誰も来ない場所がわたしのなかにある真っ暗で明るくて静かな
「器」
・ 日本はつひになにも盛らずに澄んだまま静かに朽ちる器であるか
「通」
・ わたしの影を誰かが通り過ぎてゆくこがらしの中区錦三丁目
「知」
・ 私の知らない顔がまだある妻と雪と雪に埋もれる山茶花を見る
「重」
・ わたしと他人とたぶんその妻が重なり春の影すすむ
(この原稿を作成した直後に、東日本大震災の襲来。とりあえず送信します)
「和」
・ 文字が気分と噛みあはぬまま和やかなメールしあがりゆく春の朝
荻原教室も思いなしか、伸びやか雰囲気に包まれています。
丁寧な指導で、それぞれ作品に個性も出て、「はじめての短歌」という
講座名がそぐわない程です。
題詠の題は、名古屋の地下鉄の駅名から一字というのが、現在は都道府県名からに
替わっています。
先生のお作。
「運」
・ 列島は晴れて十月どこまでもわたしはわたしのかたちを運ぶ
「所」
・ 誰も来ない場所がわたしのなかにある真っ暗で明るくて静かな
「器」
・ 日本はつひになにも盛らずに澄んだまま静かに朽ちる器であるか
「通」
・ わたしの影を誰かが通り過ぎてゆくこがらしの中区錦三丁目
「知」
・ 私の知らない顔がまだある妻と雪と雪に埋もれる山茶花を見る
「重」
・ わたしと他人とたぶんその妻が重なり春の影すすむ
(この原稿を作成した直後に、東日本大震災の襲来。とりあえず送信します)
「和」
・ 文字が気分と噛みあはぬまま和やかなメールしあがりゆく春の朝