さいたま市田島ケ原には、桜草の自生地があり、
特別天然記念物に指定されています。
この桜草を、園芸植物として楽しむようになったのは江戸時代。
平和になって時間を持て余した武士たちが、品種改良に精を出し、
白、桃、紅、紫、絞りなどの色変わりを作り出したそうです。
句の作者と亡き人とは、どんな関係だったのでしょう?
そんなに親しいものではなく、通りすがりに声を交わす
ご近所さんだったのかもしれません。
桜草が、亡き人の人柄を感じさせます。
津波で、行方不明になったり、連絡のない方々が
2万人以上になるかもしれないということ・・・・
とても心が痛みます。
ギリシャ神話では、許婚を失った青年が悲しみのあまり死に、
桜草(プリムラ)に変身したとされています。
このために、西洋では、桜草は、悲しみや死のシンボル。
イギリスでは、棺を飾る花とされているそうです。
遅足