575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

貧しさも幸せのうち犬ふぐり   静荷

2011年03月21日 | Weblog
一読して、子供の頃に返ったような気持ちに。

  家々や菜の花いろの灯をともし

木下夕爾の句。昭和三十三年の作というから、私が中学生だった頃。
菜の花色の灯の家々は、決して裕福ではなかった。
しかし、幸せのイメージに満ちている。
貧しいけれども、幸せな家族・・・

今回の巨大地震・大津波・原発事故・・・
あの阪神大震災・オーム真理教のテロ事件よりも、
日本人の生活に、大きな影響を与えるのでは?
と、いう予感がしてなりません。

大地に根を張って、空色の小さな花を咲かせる犬ふぐり。

貧しさも、という表現には、
有り余るモノに囲まれた生活ではなく、
質素を楽しむ、新しいライフ・スタイルのあり方が
示されているのではないでしょうか?

大きな声ではなく、つぶやくように・・・

                   遅足
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心ない政治家が居て辛夷咲く    朱露

2011年03月21日 | Weblog
   その人が誰だか好みで決めて下さい。
   春分の日の朝もやの中で次々に咲く。
   カウント・ベイシーが流れる中咲く。
   東日本大震災十日目の朝は静かな雨。

             


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