575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

オリーブと鳩  鳥野

2011年03月22日 | Weblog
優しい「反戦」に会いたくて、春まだ浅い日、小豆島に行ってきました。

岬の分教場も、おなご先生もすでに遠い彼方。島は新しい観光一色。
主要道路は拡幅整備が行き届いて、フェリーが大型観光バスを運んできます。

小豆島の今のシンボルはオリーブでしょうか。

文久年間に薬用として、オリーブの栽培が奨励されたのは、三重、鹿児島、そして香川。
唯一、地中海の気候によく似た小豆島に根付いたものでした。

オリーブは鳩とともに平和のシンボル。小豆島によく似合います。

ギリシャのミコノスとは姉妹島。オリーブ公園では珍しい地中海スタイルの
風車もみられます。

オリーブは、しっかりした革質の葉で、島の寒風に耐えていました。

 ・ オリーブの硬質の葉は風に耐え一途に平和を希求するかたち

                            鳥野
  人間が触れてはならないのは「核と遺伝子」
  それは人間の領域ではない。
  夫はまるで遺言のように繰り返していました。
  ふと、思い出して。





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俳句的生活と震災     遅足

2011年03月22日 | Weblog
「週刊俳句」に、俳人の小野裕三さんが、「今回の大地震に関連して思うこと」
  ~次の時代の日本へ。次の時代の俳句へ、と、いう文章を掲載してました。

俳句と大地震という珍しいテーマなので、要約して、紹介したいと思います。

             

今の日本人の生活は過度に電力に依存し、原発はその生活様式を支えていた。

俳句をやっていると、こうした今のスタイルとは違う生活があったのだ、
ということを感じる。
自然と共に生き、人々と共に生きる、いわば「俳句」的生活があった。

便利な生活とともに「俳句」的生活は少しずつ失われ、
もはや、かってのような「俳句」は、ないのだ、という人もいる。

今こそ、「俳句」的生活の哲学を見直すべき時ではないのか。
火鉢と団扇の生活に戻れ、と言って戻れるわけではないが、
過度なエネルギー依存の生活を見直すことは、できるだろう。
今のライフスタイルをデザインしなおすことはできるはずだ。

「復興」も自然環境の犠牲の上に、過剰な資源やエネルギーを
消費し続ける元の社会に戻すことであってはならない、と思っている。

             

俳句的生活とは何か?今ひとつ明確ではないですが、良い指摘ですね。
小野裕三さんの句を紹介します。

 白木蓮そこから先が夜の服
 
 イルカショー始まる淋しき国家


週刊俳句のURLです。

   http://weekly-haiku.blogspot.com/2011/03/204-2011320.html


コメント (2)
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