575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

薄氷の割れてピカソの顔となる   石田 等

2011年11月19日 | Weblog
塔句会の句集「塔」のなかの一句です。
薄氷を割ったら、ピカソの顔が現れた。
思わず笑ってしまいました。面白い句ですね。
キュピズム時代のピカソは、これまでの絵画の世界を破壊。
新しい世界を創造しました。
人間の顔も新しく造ったのですが、あの顔は・・・
破壊されたものにしか見えません。
薄氷を割って生まれた顔、一体、どんな顔だったのでしょう?

作者には他にこんな句もあります。

  若葉風ローランサンの少女らに

  炎天やゴッホの走る麦畑

個性の強い画家の絵から受けた印象を生かした上手な句です。

                        遅足
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冬の雨多米連山と共に隠れ    朱露

2011年11月19日 | Weblog
    朝五時全戸寝静まり烏と私だけ起床。
    風はなく窓越しの雨音と烏の喚き声。
    喚き声に耳を澄ませばやはり喚き声。
    前の家の車がないのは時差勤務の為。

             



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