575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

金沢の旅② 本龍寺   遅足  

2011年11月11日 | Weblog
銭屋五兵衛のお墓のある本龍寺。
ここに芭蕉の句碑がありました。
写真はその石碑です。
よく読めませんが、お隣の立て札には、

  小鯛さす柳すずしや海士が軒

と記されていました。
芭蕉が金沢の俳人雲口らと金石を訪れて詠んだ発句とされています。
この句、下五がいろいろあるようです。
曾良の日記では、

  七月二十三日 快晴
  雲口(小野氏)を主として人々に誘われ、宮の越(金石)に遊ぶ。

  小鯛さす柳すずしや海士がつま

と、書き残されています。

漁師の妻が、新鮮な小鯛を柳の枝に挿して、
軒先に吊るしている景を詠んだものでしょうね。

           

このお寺には、もう一つ句碑がありました。
十三世の住職さんの句。

 梅白し雪は日に日に汚れゆく  角丈

なかなか良い句です。俳句の盛んなところなんだ。


コメント
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