575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

神無月句会   麗

2011年11月17日 | Weblog
少し冷えた昨日。神無月句会が行われました。
神さまとの距離が見えると遅足さんからのお言葉。

大切な人を亡くした神無月
神様はいないのでせっかちに参道を行くふとどき者
陸奥への祈り。本当に神様はおられるのか、いらっしゃるのなら出雲ではなく陸奥へ行ってなんとかして頂きたいという叫び
顔の見えないなんとも言えぬ不安感
とりあえず一礼だけはしておこう
宍道湖の神無月
震災で未だ行方不明の方々を思うやりきれなさ
金粉ショーの舞踏
TPPの会議
原発論争
突き詰めてみたあの日、すべてはあそこから始まった?
30年ぶりの同窓会
おみくじには待ち人来たるとあるが。。。

いずれも思いの詰まった俳句ばかりでした。

ちなみに昨年の11月の句会のお題も神無月でした。
そのときは能登さんの

      つれあいにやさしくなりぬ神無月

がトップでした。思えば去年は幸せだった。。。と思う今年の年末。

来月はもう忘年句会です。心が温かくなる俳句に挑戦したいです。

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神無月句会の結果です。

2011年11月17日 | Weblog
11月句会、8人が出席。値遇さんがトップ賞でした。
立雄さんの選句が届きました。


題詠「神無月」

①神無月彼旅立ちて幾星霜(朱露)能登・智恵・亜子・立雄
②さくさくと参道を行く神無月(麗子)鳥野・静荷・遅足
③神々よ疾く来よ未知の苦祈りもて(智恵)
④顔の無きマネキン並ぶ神無月(値遇)能登・朱露・狗子・晴代・郁子・麗子・遅足
⑤鳥居より一礼のみの神の留守(晴代)鳥野・朱露・静荷・郁子・亜子・狗子・立雄
⑥神在月(カミアリヅキ)しじみ選り分く(エリワク)猫背かな(結宇)智恵
⑦数千人見つからぬまま神無月(能登)朱露・値遇・亜子
⑧金粉の裸身の舞踏神の留守(亜子)遅足・郁子・智恵・晴代
⑨落日の会議は踊る神の留守(立雄)鳥野・静荷・麗子
⑩原発の賛否議論や神の留守(静荷)能登・値遇
⑪突き詰めてみれば一日や神の旅(遅足)狗子
⑫同窓の友それぞれに神無月(郁子)
⑬待ち人は未だ来たらず神無月(狗子)値遇・麗子・晴代・立雄


自由題
 
①野仏や花野につづく塩の道(静荷)能登・朱露・値遇・麗子・立雄
②柿紅葉見目良き一葉吾子の手に(立雄)鳥野・能登・静荷・郁子・智恵
③ページ繰る指に血の色石榴食む(亜子)静荷・立雄
④みちのくの喪やねんごろに鳥渡る(遅足)亜子・晴代・値遇・立雄
⑤縄文の月球体にして真(まこと)(郁子)遅足
⑥七五三父と子と孫生き残り(能登)朱露・郁子・亜子
⑦削るごと匂い立つ香の五七五(智恵)朱露・遅足
⑧晩秋の夕日を受けた天守閣(麗子)晴代・狗子
⑨鈍角の多米連山に冬来る(朱露)値遇・遅足・晴代・狗子
⑩冬に入るメトロノームの確かさに(値遇)鳥野・静荷・麗子・智恵・亜子
⑪初時雨ひさし寄り合う停留所(晴代)能登
⑫行きなづみ溝に洗はる銀杏の実(結宇)麗子・郁子
⑬妖精のかすかなかおり綿の虫(狗子)鳥野・智恵

次回は12月21日(水)午後1時。 東鮨。
題詠は「クリスマス」「聖夜」です。


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冬日の出高圧線と缶ビール    朱露

2011年11月17日 | Weblog
     缶ビールは私が遊民だという意味。 
     遊民は職業がなく遊んで暮らす人。
     広辞苑には「のらくら者」とある。
     広辞苑は働き過ぎた私を知らない。

              



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