575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

11月句会の投句が集まりました。    遅足

2011年11月14日 | Weblog
11月句会、13人の句が集まりました。
なかなか力作ぞろいです。


題詠「神無月」

①神無月彼旅立ちて幾星霜
②さくさくと参道を行く神無月
③神々よ疾く来よ未知の苦祈りもて
④顔の無きマネキン並ぶ神無月
⑤鳥居より一礼のみの神の留守
⑥神在月(カミアリヅキ)しじみ選り分く(エリワク)猫背かな
⑦数千人見つからぬまま神無月
⑧金粉の裸身の舞踏神の留守
⑨落日の会議は踊る神の留守
⑩原発の賛否議論や神の留守
⑪突き詰めてみれば一日や神の旅
⑫同窓の友それぞれに神無月
⑬待ち人は未だ来たらず神無月


自由題
 
①野仏や花野につづく塩の道
②柿紅葉見目良き一葉吾子の手に
③ページ繰る指に血の色石榴食む
④みちのくの喪やねんごろに鳥渡る
⑤縄文の月球体にして真(まこと)
⑥七五三父と子と孫生き残り
⑦削るごと匂い立つ香の五七五
⑧晩秋の夕日を受けた天守閣
⑨鈍角の多米連山に冬来る
⑩冬に入るメトロノームの確かさに
⑪初時雨ひさし寄り合う停留所
⑫行きなづみ溝に洗はる銀杏の実
⑬妖精のかすかなかおり綿の虫


暦のうえではもう冬。
明日から東海地方も寒くなるそうです。
風邪にご用心。


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金沢の旅④ 野田山   遅足

2011年11月14日 | Weblog
金沢のお城から犀川を越えて南に野田山があります。
麓には大乗寺という禅寺があり、山頂からは市の中心が一望できます。

この野田山は一面のお墓・・・・
加賀藩の初代藩主・前田利家が兄の利久を葬ったのが
始まりとされています。
以後、頂上付近には、前田家一族の墓が、
下には、家臣たちの墓が次々と造られました。
銭屋五兵衛など町人の墓も並び、
現在では5万余りともいわれる墓石。
室生犀星のお墓もありました。

ちょっと変わっているのは、藩主たちの墓。
墓石はなく土を盛った塚で、鳥居が立っていました。

麓に降りてきたら、こんな句碑を見つけました。

  めぐり逢ひとはこのやうな霧の夜   青魚

作者は今村青魚、ホトトギスの俳人です。
良い句ですね・・・
写真は野田山で出会った猫です。
呼び止めたらポーズをとってくれました。

金沢は一年の半分は雨か曇りだそうです。
今回の旅は、立冬ながらお日様が顔をだしてくれました。

  立冬の百万石という遊び   遅足


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多米日の出志ん生と飲む冬の酒    朱露

2011年11月14日 | Weblog
   この年の十一月十四日快晴無風の七時半。
   朝っぱらから志ん生の C D を聴いている。
   志ん生と酒を飲んだ積 りほろ酔いの積り。
   昭和三十五年鈴本演芸場へ行く私二十六。

              



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