以前はよく母からとりとめもない電話がかかってきたものですが、去年、介護生活となってからは滅多にかかってこなくなりました。こちらからかけても出ないことが多く、
あれだけ話好きだったのになぁとちょっぴり淋しい気持ちにもなっていました。
そんな母から先週、突然電話がありました。
「あの~、あなたの俳句のお仲間の~短歌の上手な方の~赤ちゃんの手のひらをうたった短歌はどんなのだったかしら??」と。
突然のことに私もすぐには答えられなかったのですが、以前遅足さんが中日新聞の短歌の年間最優秀賞に輝きこのブログでも鳥野さんが紹介してくださったあの短歌です。
生れ落ちこの世へひらく掌に雪の香はあり前の世の雪
認知症になった母の記憶にも残っていた短歌の断片。
切れ切れの記憶にも確実に残っていたことに感動を覚えました。
前世の記憶のようなはかなさも繊細さもあるすばらしいうたですね。
赤ちゃんは掌に幸せをつかんで生まれてくるけれど、手を開いた瞬間にそれが逃げていき、その逃げた幸せをまた掴まえるために生きていくというお話もあるとか。
冷えた掌が温かくなった母からの電話でした。
あれだけ話好きだったのになぁとちょっぴり淋しい気持ちにもなっていました。
そんな母から先週、突然電話がありました。
「あの~、あなたの俳句のお仲間の~短歌の上手な方の~赤ちゃんの手のひらをうたった短歌はどんなのだったかしら??」と。
突然のことに私もすぐには答えられなかったのですが、以前遅足さんが中日新聞の短歌の年間最優秀賞に輝きこのブログでも鳥野さんが紹介してくださったあの短歌です。
生れ落ちこの世へひらく掌に雪の香はあり前の世の雪
認知症になった母の記憶にも残っていた短歌の断片。
切れ切れの記憶にも確実に残っていたことに感動を覚えました。
前世の記憶のようなはかなさも繊細さもあるすばらしいうたですね。
赤ちゃんは掌に幸せをつかんで生まれてくるけれど、手を開いた瞬間にそれが逃げていき、その逃げた幸せをまた掴まえるために生きていくというお話もあるとか。
冷えた掌が温かくなった母からの電話でした。