575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

旗幟納めて若葉一里塚   結宇

2017年05月27日 | Weblog
作者が岐阜県の垂井町へ行った時の句だそうです。
垂井は中仙道の宿の一つで、一里塚も残っています。
また美濃和紙の集散地として栄えた町。
5月の祭には、山車のうえで子供歌舞伎が行われています。

祭も終って旗や幟も納められ、再び静かな町に。
時間は音もなく過ぎ、町はずれにある一里塚の木も若葉に・・・。
季節の移り変わりの速さを詠んだ句でしょうか。

旗幟納めて、若葉、一里塚、と三段切れになっているのが
意味を切れ切れにしたうえ、リズムを悪くしているようです。
一里塚という言葉が浮いているようにも感じます。
良い句なので、ちょっと残念です。

  旗幟納め若葉の一里塚

季節の一里塚とも読めると思いますが、どうでしょう?
改悪かな・・・

             

関ヶ原の合戦の時、東軍の浅野氏がこの一里塚を本陣にしてたそうです。
すぐ脇には、蕉風の一派岐阜の各務派の句会をした家が移築されてました
近くには、国分寺の跡とか、三重塔の寺とか、結構大きな神社がありました。
と、結宇さんのお話です。
なかなか良いところですね。    遅足

コメント
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