黄金の山・金華山
私を俳句の世界にさそった3つ目はふるさと。
風光明媚な長良川と金華山。そのほとりに生まれ育ったことです。
この山河こそ私の素を作ってくれたものであり、俳句の源泉です。
「ちょっとだけいいかね、たいしたことあらへんけど岐阜自慢してもえーえ?
田舎やと思とったにコロナ、なんやら多いねー、きー付けなあかんよー」
「岐阜っていったってなんも自慢することあらへんよ。
問屋街ははさびれとるし鵜飼もだーれもこーへんやろ」
私と姉の会話ですが、岐阜弁は柔らかくていいですね。
今話題の大河ドラマの舞台でもある美濃、その中での山城は金華山の頂上にあります。
その金華山は、これから黄金色にそまります。
山にはツブラジイ(千葉市の木にもなっています)をはじめ、天然林が9割、江戸時代は天領、
明治時代は御料林、戦後は国有林として保護されてきたおかげです。
ツブラジイは6月花で山稜を黄金色に染め、そこから金華山の名がつけられました。
小学生の頃、写生で行った時に黒い小さな実を拾って中の白い実を食べたのですが、
香ばしくてもう一度食べたい食べたいと思っています。
しかし生で食べられるツブラジイには出会えていません。
山頂のお城は、私が小学生の頃までは石垣だけが残っていましたが、
コンクリートながら再建され、家からライトアップされたお城を誇らしい思いで見ていました。
また麓にある岐阜公園には小さな動物園があり、ペンギンや孔雀を見に行きました。
このほか図書館では受験勉強したり、父の謡や能を見に行ったりしました。
数年前に訪れた時、公園の周りは道路と駐車場が整備され、市の歴史博物館が出来、
「信長公居館跡」の看板と立派な門と共にかなり大規模な発掘場所があったことに驚きました。
この岐阜城と信長居館を含めて一帯が2012年、国の史跡に指定されています。
信長公居館跡
金華山はわずか329mですが、30分では登れません。子どもの頃は1時間くらいかけて
細い山道を登りましたが、中高生の時は最短のコース、ロープウェイ下の谷間の大きな岩が
ゴロゴロしているところを四苦八苦して登りました。
ロープウェイで登ればお城まで山道を15分くらい行くと頂上のお城に着きます。
天守からは濃尾平野を一望、すぐ北側には長良川が東から西へと流れ、私の住んでいた長良橋の近くには、
城下町の名残の川原町と言う町屋が、その南には柳瀬などの繁華街の街並みが広がっています。
つづく
私を俳句の世界にさそった3つ目はふるさと。
風光明媚な長良川と金華山。そのほとりに生まれ育ったことです。
この山河こそ私の素を作ってくれたものであり、俳句の源泉です。
「ちょっとだけいいかね、たいしたことあらへんけど岐阜自慢してもえーえ?
田舎やと思とったにコロナ、なんやら多いねー、きー付けなあかんよー」
「岐阜っていったってなんも自慢することあらへんよ。
問屋街ははさびれとるし鵜飼もだーれもこーへんやろ」
私と姉の会話ですが、岐阜弁は柔らかくていいですね。
今話題の大河ドラマの舞台でもある美濃、その中での山城は金華山の頂上にあります。
その金華山は、これから黄金色にそまります。
山にはツブラジイ(千葉市の木にもなっています)をはじめ、天然林が9割、江戸時代は天領、
明治時代は御料林、戦後は国有林として保護されてきたおかげです。
ツブラジイは6月花で山稜を黄金色に染め、そこから金華山の名がつけられました。
小学生の頃、写生で行った時に黒い小さな実を拾って中の白い実を食べたのですが、
香ばしくてもう一度食べたい食べたいと思っています。
しかし生で食べられるツブラジイには出会えていません。
山頂のお城は、私が小学生の頃までは石垣だけが残っていましたが、
コンクリートながら再建され、家からライトアップされたお城を誇らしい思いで見ていました。
また麓にある岐阜公園には小さな動物園があり、ペンギンや孔雀を見に行きました。
このほか図書館では受験勉強したり、父の謡や能を見に行ったりしました。
数年前に訪れた時、公園の周りは道路と駐車場が整備され、市の歴史博物館が出来、
「信長公居館跡」の看板と立派な門と共にかなり大規模な発掘場所があったことに驚きました。
この岐阜城と信長居館を含めて一帯が2012年、国の史跡に指定されています。
信長公居館跡
金華山はわずか329mですが、30分では登れません。子どもの頃は1時間くらいかけて
細い山道を登りましたが、中高生の時は最短のコース、ロープウェイ下の谷間の大きな岩が
ゴロゴロしているところを四苦八苦して登りました。
ロープウェイで登ればお城まで山道を15分くらい行くと頂上のお城に着きます。
天守からは濃尾平野を一望、すぐ北側には長良川が東から西へと流れ、私の住んでいた長良橋の近くには、
城下町の名残の川原町と言う町屋が、その南には柳瀬などの繁華街の街並みが広がっています。
つづく