575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

母との合作   麗

2020年05月28日 | Weblog
このブログで何回も書かせていただいていた母が87歳で天寿を全うしました。
コロナの中で面会禁止となり会えない日々が続いていました。容態が悪くなって面会が許され、最期の1週間、母を見舞うことが出来ました。大分県出身の母は空港近くのふるさとに17年前に小さな家を建て、晩年、父とそこで過ごすのを何よりの楽しみとしていました。亡くなって母の引き出しからその頃の思いをつづった歌が出て来ました。

    古里の庵に憩う幸せを 夫と分かちて過ごす嬉しさ

    老いて見つ万緑の山 野辺の花 星降る里は昔のままに

今回「卯の花」が兼題で葬儀のあとだったので母の短歌と合わせて作りました。
祖父母の眠る母のふるさとは今まさに万緑で美しい頃です。もう一度歩かせてあげたかったと思います。合掌。

          卯の花や星降る里の野辺に咲き  麗子


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卯の花の 降りくる香り また空へ  殿

2020年05月28日 | Weblog

自然を感じます。(泉さん)
降りくる香りまた空へが清々しく気持ち良い。(すみさん)




卯の花の白は、清楚という言葉がぴったりです。
かすかな香りも卯の花らしいとも。

この卯の花はどこに咲いているのでしょう?
香りは降りてくる。そして再び空へ。
これは天上に咲く花の香りを言っているのではないでしょうか?
天のものは天へ帰ってゆく。羽衣の天女のように。

  卯の花の降りくる香り空へまた(遅足)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする