今、放送中のNHKの朝ドラ 「 エール 」に私の母校 早稲田大学
の応援歌「紺碧の空 」にまつわる話が出てきます 。
これを見ながら、他校出身者にとってはバカバカしいほど、
一人で盛り上がっています 。私のように このコロナ禍でずーと
家の中で過ごしている母校出身の高齢者も多分、テレビを見て
「紺碧の空 」と聞いた途端に元気になった人もいたに違いありません 。
私は昭和32年 ( 1957 )の卒業 。在学中、野球が好きだったわけでも
ありませんが、早慶戦だけは見に行っていました 。
私のように地方出身の貧乏学生が多く、神宮球場に集まる学生の姿も
帽子を被っていなくとも、慶応に比べてなんとなく野暮ったく、
直ぐ仲間だとわかってしまうほどでした 。
7回には、それぞれの校歌を立って歌うことになっていました 。
当時、私は下宿の食事だけでは満足できず、いつも空腹な状態にありました 。
スタンドで仲間と手を組んで立っていても、ふらつくことがあり、
出来るだけ、体力を消耗しないように校歌の時でも、歌うふりをして
歌詞に合わせて口をパクパクさせるだけにしていました 。
東京生まれで私よりずっと裕福な家庭で育った友人は神宮球場へ行っても
我々と別れて慶応側のスタンドに一人で入っていました 。
いつもと違って洒落た服装で慶応の応援です 。
校歌合唱の折、慶応側のスタンドから早稲田の校歌の替え歌がかすかに
聞こえてくることがあります 。
最後の ワセダ 、ワセダ … を7回 連呼する歌詞のところを、慶応側からは
痩セタ、痩セタ…
今から60年余り前の話です 。
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今のドラマのなかで主人公は自分の才能を信じて、そこから出られません。
俳句も同じような落とし穴があるようです。
自分の句を客観的に評価できるようになるまで、かなり時間がかかりました。
さらに自分を壊すのはもっと難しいですもの。
わたしは壊れたまんまです。(遅足)