575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

卯の花句会の結果です。  麗

2020年05月20日 | Weblog
今月もメール句会となってしまいました。集計結果がまとまりましたのでご報告します。さまざまな卯の花が咲き乱れましたね。


兼題「卯の花」
1 卯の花や星降る里の野辺に咲き  (麗子)能登、千香子、泉、静荷、遅足
2 卯の花の 降りくる香り また空へ (殿)すみ、泉
3 雨に濡れ卯の花白し庭の隅    (等) 郁子、泉、佐保子
4 卯の花や 尺八の音 垣根ごし   (紅)竹葉、すみ、亜子、麗子
5 花空木亜炭の跡の竹林      (千香子)結宇、晴代
6 卯の花に問えば垣あり陶火色(トウヒイロ) (結宇)狗子
7 花束の匂うがごとき卯木あり    (竹葉)
8 卯の花やパン売る驢馬(ろば)の遠ざかる (亜子)結宇、等、郁子、千香子、晴代、麗子
9 生垣の卯の花やさしやはらかし    (佐保子)能登、すみ
10 「卯の花の」と思わず唄う野の小道  (静荷)
11 卯の花の白の透けゆく獏の夢      (遅足)竹葉、結宇、殿、郁子、狗子、晴代、麗子
12 卯の花や自粛開け待ちガーゼ干す    (晴代)亜子、遅足
13 雅なる卯の花纏う数寄屋かな    (能登)狗子
14 卯の花の揺れて少女の髪揺らす   (郁子)竹葉、能登、等、静荷
15 卯の花や嫁ぐ娘の晴れ姿      (すみ)千香子、亜子、佐保子
16 卯の花の歌懐かしく友の顔     (泉)静荷、佐保子
17 花卯木かおりの中に志村けん    (狗子)等、紅、遅足

自由題
1 コロナの禍春は過ぎゆき人はどこ   (泉)
2 風呂上りつるん白玉喉走る      (すみ)能登、殿、等、紅、晴代
3 口紅はマスクとる日にマザーズデー  (郁子)すみ、亜子、遅足
4 ひなげしのしたたかに咲く車道かな  (能登)等、狗子、泉、亜子、静荷、晴代
5 夏めくや白雲高く高くなり      (晴代)千香子、麗子
6 竹の皮脱ぎ散らかせり今年竹     (佐保子)竹葉、結宇、郁子、千香子
7 白牡丹はらりと落ちて母の逝く  (麗子)竹葉、殿、等、郁子、すみ、紅、亜子、静荷、佐保子、晴代
8 桜散りしのちの区の花「花水木」 (静荷)
9 ここからはだれも来ぬ道花空木   (遅足)竹葉、狗子、麗子
10 捨てられしマスクの悲鳴街薄暑   (亜子)泉
11 藤の房土に積み上ぐ2020(ニセンニジュウ)  (竹葉)
12 五斗米(ゴトベイ)を辞せば十年(トトセ)に夏落葉(オチバ) (結宇)遅足
13 払暁に 病葉<わくらば>散りて 心ゆれ  (殿)狗子、紅
14 卯の花やガラシャ行きたる山の路   (等)結宇、能登、千香子、佐保子、遅足、麗子
15 卯の花や ゆらぎ世代の 膳に添え   (紅)殿
16 会へぬ夫へ届けるお菜庭の蕗   (千香子)結宇、能登、郁子、すみ、佐保子
17 冷麦のつゆ店頭に勢揃い  (狗子)泉、静荷
コメント
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