575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

初句会の投句が揃いました。

2021年01月19日 | Weblog
「大寒」の句が集まりました。さまざまな情景が目に浮かびました。
どの大寒に心惹かれたか、結果は明日の大寒の日に発表です。麗子

2021年初句会「大寒」
① 大寒に獅子咆哮し一山ゆれる 
② 大寒の 玻璃(はり)にうつろふ 犬の影 
③ 大寒や舗装工夫の反射光 
④ 大寒の日の出閃光ビル射たり
⑤ 剃刀に大寒の夜の匂いあり  
⑥ 大寒や星にひと声闇に染む
⑦ 大寒の夫の背まるく曲りをり  
⑧ 大寒と聞けば手の皺(シワ)年毎に 
⑨ 大寒に ほどいた指の 冷たさよ 
⑩ 大寒や仁王のまなこ爛爛と 
⑪ 大寒や柱時計の重き音 
⑫ 大寒や賽銭それて音高し 
⑬ 大寒や車うもれし北陸道 
⑭ 大寒の座禅の裡や嵐止む 
⑮ 大寒や唸って入る檜風呂 


自由題
① なべづるや舞ふ一万羽朝の田へ 
② シンデレラ師走一日を夫預け  
③ 同年と知る死亡記事おでん酒
④ どさり落つ張り出し雪や友の逝く 
⑤ 砂利の音絶えぬ熱田の冬桜 
⑥ 初夢やアリアと描く過ぎし日々 
⑦ 歳時記を棺に収め冬に入る 
⑧ 風花や懐かしき人会いたくて 
⑨ 雑煮椀求めし古都の艶のあり 
⑩ 氷張り 埋む木の葉に 時とどむ 
⑪ 凍てし夜に フリーズ解けぬ 信号機 
⑫ 陽に溶けて氷柱明日の光あり 
⑬ 雪起こし静かなる朝銀世界 
⑭ 風花の黒髪に舞い君十九 
⑮ 凍てる道子ら滑らせて歩み行く 


コメント
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