575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

剃刀に大寒の夜の匂いあり  遅足

2021年01月21日 | Weblog
2021年の初句会は遅足さんのこの句が見事トップ賞でした。
皆様からの絶賛のコメントをご紹介します。

結宇さん:なにか、なまめかしい感じがします。それか冷ややかな独り者か・・・。寒さを感    じます。
殿さま:剃刀の金属が持つ冷感が伝わります。そして大寒の夜の匂いとは…。
能登さん:「剃刀の匂い」は秀一。
郁子さん:剃刀の冷やッとする肌感と夜の匂いが季語によって増幅して迫ってくる。俳句中の     俳句。素晴らしい。
紅さん:剃刀という予想外の言葉。そしてそこに夜の匂い。不思議な面白さを感じます。
亜子さん:寒さの極まった大寒の状態と剃刀が似合う。匂いに注目されたところがよい。なぜ     か、官能的な感じもする。(この句が◎)
晴代さん:剃刀や包丁の鈍色は寒さを一層増すような気がします。
奥様の佐保子さん:句作あきらめずに頑張ってねと一票。

私も頂きました。大寒の句を作る時に、金属の冷たさを詠めたらいいな~と思っていましたが、剃刀の刃を当てる行為は思いつきませんでした。剃刀の刃の冷たさ。それを嗅覚と合わせたところが秀逸だと思いました。
リハビリをがんばっておられる遅足さん、新年初句会からトップ賞!こいつは春から縁起がいいですね~(笑)新しい年も遅足旋風を巻き起こしてください。麗子





コメント (1)
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