岸本尚毅氏が難解句の読みかたを初心者に教えている。
「おおかみに蛍が一つ付いていた」 金子兜太の句である。
まず解釈・・狼の身体に一匹の蛍が付いていた。 誰が読んでもそれ以外の解釈は無い。
次に解釈から鑑賞に移る。鑑賞は読者の想像力を働かせながら一句のイメージに肉付けをしていく作業で最も楽しい。
この句で思い浮かべるのは狼だ。絶滅した精悍・獰猛な姿。蛍が登場するから夜。光る蛍が狼にしがみついている情景。
この句はそうした景の中に何かを読者に感じさせたい。何を言いたいのか?
それは 読み手自身が考えるよりほかは無い。
例えば絶滅した狼への鎮魂、日本古来の風土への哀惜・・・・
この想像が難解句の魅力ではないのか。
一語一語の意味を虚心に読み取ったあとは、自由な想像を楽しみながらその作品を享受すれば良い。
ごもっともですが、狼と蛍から滅び行く日本古来の風土への哀惜まで思い至る
能力がありません。変な句でお終い。 皆さんは如何ですか?
「おおかみに蛍が一つ付いていた」 金子兜太の句である。
まず解釈・・狼の身体に一匹の蛍が付いていた。 誰が読んでもそれ以外の解釈は無い。
次に解釈から鑑賞に移る。鑑賞は読者の想像力を働かせながら一句のイメージに肉付けをしていく作業で最も楽しい。
この句で思い浮かべるのは狼だ。絶滅した精悍・獰猛な姿。蛍が登場するから夜。光る蛍が狼にしがみついている情景。
この句はそうした景の中に何かを読者に感じさせたい。何を言いたいのか?
それは 読み手自身が考えるよりほかは無い。
例えば絶滅した狼への鎮魂、日本古来の風土への哀惜・・・・
この想像が難解句の魅力ではないのか。
一語一語の意味を虚心に読み取ったあとは、自由な想像を楽しみながらその作品を享受すれば良い。
ごもっともですが、狼と蛍から滅び行く日本古来の風土への哀惜まで思い至る
能力がありません。変な句でお終い。 皆さんは如何ですか?